
Windows 11では、プリンターやスキャナーなどのネットワーク接続デバイスを自動で検出し、簡単に使用できるようにする仕組みが組み込まれています。その中心的な役割を担うのが「Network Connected Devices Auto-Setup」サービスです。本記事ではその機能や設定、注意点について詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Network Connected Devices Auto-Setup
- サービス内部名:NcdAutoSetup
- スタートアップの種類(初期設定):手動
- 実行ファイル:svchost.exe
サービスの概要
Network Connected Devices Auto-Setupは、Windowsがネットワーク上のデバイス(プリンターやメディア機器など)を自動的に検出し、設定やインストールを行うサービスです。これにより、ユーザーが手動でドライバーをインストールする手間を減らすことができます。
主な用途と機能
- ネットワークプリンターやスキャナーの自動認識
- ドライバーの自動ダウンロードとインストール
- デバイス名の取得と一覧表示の自動化
- ユーザーの介入なしにセットアップ完了
サービスの設定方法

- スタートメニューから「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Network Connected Devices Auto-Setup」を探す
- 右クリックして「プロパティ」を選択
- スタートアップの種類を「手動」「自動」「無効」から選択
- 状況に応じて「開始」または「停止」をクリック
有効化や無効化の手順
有効化する場合
- ネットワークに新しいプリンターやスキャナーを追加する予定がある場合に「手動」または「自動」に設定します。
無効化する場合
- ネットワーク経由で新しいデバイスを利用しない場合や、手動での管理を行いたい場合は「無効」に設定しても問題ありません。
推奨設定とその理由
通常は「手動」にしておくのがおすすめです。必要な時にのみ起動されるため、リソースを無駄に消費せず、かつ必要な機能は確保されます。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ネットワークプリンターが自動で検出されない
- デバイスが正しくインストールされない
- 古いデバイスが何度も自動で追加される
解決手順
- サービスが動作しているか確認
- 一度サービスを停止し、再起動してみる
- プリンターやスキャナーの電源と接続を確認
- 手動でドライバーをインストールする
- Windows Updateを最新の状態に保つ
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Device Install Service | デバイス変更を認識し、セットアップを行う | 自動 |
Device Setup Manager | デバイスに関連するソフトウェアのインストール管理 | 自動または手動 |
Windows Update | デバイス用ドライバーの自動取得にも関与 | 自動 |
FAQセクション
Q1:このサービスを無効にするとどうなりますか?
A1:ネットワーク上の新しいデバイスが自動で認識されず、手動でセットアップを行う必要があります。
Q2:自動でプリンターが追加されて困っています。対処法は?
A2:「Network Connected Devices Auto-Setup」サービスを「無効」に設定することで、自動追加を防ぐことができます。
まとめ
Network Connected Devices Auto-Setup は、ネットワーク上のプリンターやスキャナーなどを自動で検出して使いやすくする便利なサービスです。通常は「手動」に設定しておき、必要に応じて有効化する運用が効果的です。自動でデバイスが追加されて困る場合は、無効化も検討しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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