
ネットワークカメラを使おうとしたとき、なぜか映像が映らなかったり、そもそも接続できなかったりすることがあります。特にWindows 11の設定やセキュリティ機能が影響しているケースでは、少し手間取ることもあります。
この記事では、ネットワークカメラをWindows 11で使うときによくあるトラブルの原因とその対処法を、実際の設定手順を交えながら紹介します。
よくあるネットワークカメラのトラブル
ネットワーク経由のカメラがうまく使えないときは、以下のような原因が考えられます。
- カメラがIPアドレスで認識されていない
- Windows側のプライバシー設定でブロックされている
- ファイアウォールやネットワークプロファイルが影響している
- カメラメーカー提供のアプリケーションと設定が合っていない
ネットワークカメラのIPアドレスを確認する
まずはカメラが正しくネットワークに接続されているかを確認しましょう。
- カメラの管理ソフトやブラウザからアクセスし、IPアドレスを確認
- Windowsのコマンドプロンプトで
ping [カメラのIPアドレス]
を実行 - 応答が返ってくるかをチェック
ここで応答がない場合は、カメラがネットワークに正しく接続されていない可能性があります。LANケーブルやWi-Fiの状態、カメラの電源を見直してください。
Windows 11の設定を見直す
プライベートネットワークへの変更

ネットワークが「パブリック」になっているとカメラの通信が制限される場合があります。
- 設定 → ネットワークとインターネット → 現在のネットワークを選択
- 「ネットワークのプロファイル」を「プライベート」に変更
ファイアウォールの設定を確認

カメラアプリやカメラのIPアドレスに関する通信がブロックされていないか確認します。
- 「Windowsセキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」
- 「アプリをファイアウォール経由で許可」から使用しているカメラソフトが許可されているか確認
アプリごとの対応と設定ポイント
ネットワークカメラを使用するために、専用アプリを使う場合は以下のような点に注意します。
- アプリが管理者として実行されているか
- IPアドレスの入力が正しいか
- カメラの認証情報(ユーザー名・パスワード)が正しいか
- アプリのログや通知にエラー表示がないか
ブラウザ利用時の確認
ネットワークカメラによっては、ブラウザで設定や映像確認ができるものもあります。
- Google Chromeよりも、Microsoft EdgeやInternet Explorer互換モードでうまく表示されることがあります
- 「安全でないスクリプトの読み込み」がブロックされていないか確認してください(アドレスバー横の警告マークを確認)
見落としやすいポイント
ネットワークカメラの利用で見落としがちなのは、自動でIPアドレスが変わってしまっている場合です。
- ルーターの電源が入れ直されると、カメラのアドレスが変わることがあります
- 対策としては「固定IP」に設定するか、ルーターで「IPアドレス予約」を設定するのが安全です
設定と接続がうまくいかないときの確認ステップ
- カメラ本体が起動しているか
- ネットワークに正しく接続されているか(LAN/Wi-Fi)
- IPアドレスが変わっていないか
- Windowsのネットワーク設定が妨げていないか
- 使用しているアプリが正しく設定されているか
実用のヒント:トラブルを減らす工夫
固定IPの利用
接続トラブルを減らすには、ルーター設定からカメラに固定のIPアドレスを割り当てておくのがおすすめです。
ファイアウォールにルールを追加
必要に応じて、カメラのIPアドレスやアプリケーションを手動で例外として追加しておくと安心です。
まとめ
Windows 11でネットワーク越しにカメラを使う場合、ネットワーク設定、ファイアウォール、アプリとの連携がポイントになります。
IPアドレスの確認や、プライベートネットワークへの切り替えなど、基本的な手順を押さえることでスムーズに接続できるようになります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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