
Netlogon は、Windows環境においてドメイン認証やセキュリティ通信の中核を担う重要なサービスです。この記事では、Netlogonサービスの概要、用途、設定方法、よくあるトラブルの対処法までを網羅して解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Netlogon
- サービス内部名:Netlogon
- 初期設定のスタートアップの種類:手動
- 実行ファイル:
lsass.exe
- 関連する機能:ドメインログオン、セキュリティチャネル、Windows認証
サービスの概要
Netlogon サービスは、Windowsでのユーザー認証、ドメインコントローラーとの通信、セキュアチャネルの確立などを行う重要なサービスです。特にドメイン参加環境では、正確な認証と接続を保証するために不可欠です。
主な用途と機能
- ドメインコントローラーとの認証チャネルの確立
- ユーザー認証要求の転送と処理
- ドメインに参加するコンピューターの資格情報の検証
- Windows ログオン処理やパスワード同期のサポート
- セキュリティチャネルの維持
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索し、サービスアプリを起動します
- 一覧から「Netlogon」を見つけてダブルクリック
- 「スタートアップの種類」から設定を選択(通常は「手動」または「自動」)
- 状況に応じて「開始」または「停止」ボタンを使用して操作
有効化や無効化の手順
有効化する場合
- ドメイン参加環境では、「手動」または「自動」に設定し、必要時に起動できるようにしておくことが推奨されます。
無効化する場合
- スタンドアロン(ドメインに属していない)環境では、無効化しても支障がないケースがあります。
- ただし、ログオン処理や一部の認証機能に影響が出る可能性があるため、テスト後の判断が推奨されます。
推奨設定とその理由
- ドメイン参加環境では「手動(トリガー起動)」が適切です。
- 必要に応じて自動起動され、無駄なリソース消費を抑える一方で、認証処理にも対応できます。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ドメインログオンができない
- セキュリティチャネルが切断される
- リモートデスクトップが使えない
- グループポリシーの適用に失敗する
解決手順
- Netlogonサービスが開始されているか確認
サービス画面から手動で開始するか、再起動を実施。 - ネットワーク接続を確認
ドメインコントローラーへの接続に問題がないかチェック。 - セキュリティチャネルの再確立
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行:nltest /sc_verify:ドメイン名
- ドメイン再参加
セキュリティチャネルが壊れている場合、コンピューターを一度ドメインから離脱し再参加することで解消できます。
関連サービスや補足情報
サービス名 | 機能 | 初期設定 |
---|---|---|
Workstation | ドメインネットワークとの通信を管理 | 自動 |
Remote Procedure Call (RPC) | リモート通信を提供 | 自動 |
FAQセクション
Q1:Netlogonを無効にするとどうなりますか?
A1:ドメイン参加PCでは認証やログオンができなくなり、リモート操作やグループポリシーなども動作しなくなります。
Q2:サービスが開始できない場合の対処法は?
A2:依存サービス(Workstation、RPC)が正常か確認し、イベントビューアーでエラー内容を調査してください。
関連リンク
まとめ
Netlogonは、Windowsドメイン環境でのログオン認証とセキュリティ通信の中心的な役割を担うサービスです。手動起動のままでも必要時に動作するため、通常は無効にせず維持するのが無難です。トラブル時は依存サービスやネットワーク設定を含めて確認しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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