
Miracastを使えば、PCやスマートフォンの画面をワイヤレスでテレビやモニターに表示できます。しかし、実際に接続しようとしても「接続できませんでした」「デバイスが見つかりません」と表示されるトラブルが少なくありません。本記事では、基本的な確認項目から少し応用的な対処法まで、幅広く紹介します。
Miracast接続ができない主な原因
- PCまたはテレビ側がMiracastに対応していない
- Wi-FiやBluetoothが無効になっている
- ドライバーやWindowsの不具合
- ファイアウォールやセキュリティソフトの影響
基本的な対処法

1. デバイスがMiracastに対応しているか確認
Windowsキー + R →「dxdiag」と入力し、「保存」ボタンでレポートを作成。「Miracast: Available」と表示されていれば対応しています。
2. Wi-FiとBluetoothがオンになっているか確認
設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi と Bluetooth の項目を確認しましょう。
3. 最新のグラフィックスドライバーをインストール
IntelやAMDの公式サイト、またはPCメーカーのサポートページから最新版をインストールします。
4. Windowsを最新状態に保つ
「設定」→「Windows Update」から最新の更新を適用してください。
オーソドックスではない対処法(応用編)
5. セカンドスクリーンモードを事前に「接続」に設定する
Windowsキー + P で「複製」や「拡張」などの表示モードを先に選んでから、Miracast接続を試すと成功するケースがあります。
6. ネットワークをプライベートに変更する
Miracastはネットワークの種類が「パブリック」だと接続できない場合があります。設定 → ネットワークとインターネット → 接続中のネットワーク →「プロファイルの種類」を「プライベート」に変更しましょう。
7. Windowsファイアウォールを一時的に無効化してみる
セキュリティソフトやファイアウォールが接続をブロックしているケースがあります。無効化後に再試行してみてください(自己責任で行ってください)。
8. 別ユーザーアカウントで試す
ユーザープロファイルに問題がある場合、新しいユーザーアカウントでMiracastが正常に動作することがあります。
9. Wi-Fi Directとドライバの相性問題を確認
「デバイス マネージャー」→「ネットワークアダプター」から、Wi-Fiドライバーのプロパティを開き、「詳細設定」→「Wi-Fi Direct」関連の項目がある場合は有効になっているか確認します。
どうしても接続できない場合の代替策
Miracastにこだわらず、以下の代替手段を検討するのも一つの方法です。
- HDMIケーブルで有線接続:確実で遅延がない
- ChromecastやFire TV Stick:Google Castやミラーリング機能が利用可能
- DLNAやVLCなどのストリーミングアプリ:ファイル単位で再生できる
FAQ
- Miracastが「このデバイスではサポートされていません」と表示されます。
お使いのPCまたはテレビがMiracast非対応の可能性があります。
- テレビは表示されるのに接続できません。
セキュリティソフトやWi-Fiネットワーク設定(プライベート/パブリック)が原因の可能性があります。
- 有線でしか映せないのですか?
ChromecastやFire TV Stickなどのワイヤレスミラーリング機器を検討するのも良いでしょう。
まとめ
- Miracastの接続トラブルは、ドライバー・設定・ネットワーク環境の3つが主な原因
- 「更新」「ドライバー」「接続方法の再確認」をまず実施
- 一時的な設定変更(ファイアウォール、ユーザー切替)も試す価値あり
- どうしても無理なら他のミラーリング方法も検討しましょう

最後までお読みいただきありがとうございます。
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