
Microsoft Storage Spaces SMPは、Windowsにおいて記憶域スペース(Storage Spaces)機能を制御するためのホストサービスです。
このサービスは、ストレージ管理プロバイダー(Storage Management Provider)と連携し、記憶域プールや仮想ディスクの作成、管理、メンテナンスをサポートします。
サービスの基本情報
- サービス名:Microsoft Storage Spaces SMP
- 内部名:SpacePort
- スタートアップの種類(初期設定):手動
- 実行ファイル:
svchost.exe
- 関連機能:記憶域スペース、仮想ディスク、記憶域プール
サービスの概要
このサービスは、Windowsで記憶域スペース機能を使用する際に必要なバックエンド機能を提供します。
複数の物理ドライブを一つの仮想ドライブとして統合管理できる記憶域スペースは、冗長性や容量の拡張を柔軟に行うための機能です。
Microsoft Storage Spaces SMPはその基盤として動作します。
主な用途と機能
- 記憶域スペースの構成と管理
- ストレージプールの作成と編集
- ミラーリングやパリティによるデータ保護の設定
- 仮想ドライブの拡張や修復の実行
サービスの設定方法

- スタートメニューから「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Microsoft Storage Spaces SMP」を探す
- 右クリックして「プロパティ」を開く
- 「スタートアップの種類」を「手動」「自動」「無効」から選択
- 必要に応じて「開始」ボタンでサービスを起動または停止
有効化や無効化の手順
有効化する場合
記憶域スペース機能を使用する環境では「手動」または「自動」に設定しておくことで、必要なときにサービスが起動して記憶域管理を支援します。
無効化する場合
記憶域スペースを使用していないユーザーは、無効にしても問題ありません。
ただし、将来的に記憶域プールを構築する可能性がある場合は「手動」にしておくと安心です。
推奨設定とその理由
このサービスは記憶域スペース機能の使用時にのみ必要となります。
そのため、基本的には「手動」に設定しておき、必要なときにWindowsが自動で起動できる状態にしておくのが最も安全で効率的です。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 記憶域プールが認識されない
- 仮想ディスクのステータスが異常になる
- ストレージスペースの管理画面でエラーが表示される
解決手順
- 「Microsoft Storage Spaces SMP」が停止していないか確認
- サービスを再起動して記憶域プールの状態を確認
- PowerShellで
Get-StoragePool
やRepair-VirtualDisk
を使用して状態を確認または修復 - ディスクの接続確認やドライバーの更新もあわせて行う
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Virtual Disk | 仮想ディスクと物理ディスクの管理を行うサービス | 自動 |
Storage Service | 記憶域関連の操作を提供する汎用サービス | 自動 |
FAQセクション
Q1:このサービスは無効にしても問題ありませんか
記憶域スペースを利用していなければ、無効化しても問題ありません。
ただし、今後使用する予定があれば「手動」にしておくとスムーズです。
Q2:記憶域スペースの動作が不安定です
まずはこのサービスが正常に動作しているか確認し、仮想ディスクやストレージプールの整合性チェックを行いましょう。
必要に応じてPowerShellでの診断が有効です。
関連リンク
まとめ
Microsoft Storage Spaces SMPは、Windowsで記憶域スペース機能を利用する際に必要な中核サービスです
仮想ディスクや記憶域プールの管理に直接関与し、データの安全な保管や柔軟な拡張を可能にします。
このサービスを正しく設定・管理することで、より堅牢なストレージ運用が実現できます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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