
Microsoft Defender Antivirus Service は、Windowsに標準搭載されているセキュリティ機能の中核を担うサービスで、リアルタイムでマルウェアやウイルスの脅威からシステムを保護します
この記事では、このサービスの役割や設定手順、推奨される構成、トラブル時の対処法まで解説します
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Microsoft Defender Antivirus Service
- 内部名:WinDefend
- スタートアップの種類(初期設定):手動
- 実行ファイル:
MsMpEng.exe
- 関連サービス:Microsoft Defender Antivirus Network Inspection Service(WdNisSvc)
サービスの概要
Microsoft Defender Antivirus Service は、リアルタイムのマルウェア検出、ウイルススキャン、脅威の隔離などを提供するWindowsの標準セキュリティサービスです
有償のウイルス対策ソフトをインストールしていない場合、このサービスが自動的に有効化され、システムを守ります
主な用途と機能
- ウイルス・スパイウェアのリアルタイム検出
- 自動スキャンと手動スキャン機能
- 脅威の自動隔離と駆除
- セキュリティインテリジェンスの更新(定義ファイル)
- Microsoft Defender セキュリティセンターとの連携
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Microsoft Defender Antivirus Service(WinDefend)」を探す
- 右クリックして「プロパティ」を選択
- スタートアップの種類を「手動」「自動」「無効」から選択
- 必要に応じて「開始」ボタンでサービスを起動
有効化や無効化の手順
有効化する場合
- 他のウイルス対策ソフトを使っていない場合は「手動」または「自動」に設定し、常時有効化することが推奨されます
無効化する場合
- 他社製のウイルス対策ソフトをインストールすると自動的に無効化されます
- セキュリティリスクがあるため、手動で無効にするのは推奨されません
推奨設定とその理由
- Microsoft Defender Antivirus を使用している環境では、サービスのスタートアップを「手動」または「自動」に設定し、常に起動されていることを確認しましょう
- 定義ファイルが常に更新され、最新の脅威に対応するため、停止すると保護力が大幅に低下します
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- サービスが停止してセキュリティ警告が表示される
- スキャンが途中で止まる
- Defender セキュリティセンターが開かない
解決手順
- サービスの再起動
- Windows Updateで定義ファイルとパッチの更新
- セキュリティアプリの競合確認(他のウイルス対策ソフトをアンインストール)
- sfc /scannow によるシステムファイルの修復
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Microsoft Defender Antivirus Network Inspection Service | ネットワーク脅威のリアルタイム検出 | 手動 |
Windows Security Center | セキュリティステータスの表示と通知 | 自動 |
Windows Update | 定義ファイル更新の要として重要 | 自動 |
FAQセクション
Q1:Microsoft Defender Antivirus Serviceを無効にしてもいいですか
A1: 他のウイルス対策ソフトを導入している場合は問題ありませんが、それ以外は無効化しない方が安全です
Q2:常駐しているとPCが重くなることはありますか
A2: 通常の使用では影響は少ないですが、低スペックPCではスキャン中に動作が重くなることがあります
関連リンク
- Windows サービス管理の基本ガイド
- Microsoft Defender Network Inspection Service 解説
- Microsoft公式:Defender Antivirus の構成方法
まとめ
Microsoft Defender Antivirus Service は、Windowsの基本的なセキュリティを担う重要なサービスです
他のセキュリティソフトがない限り、常に有効にしておくことが推奨されます
トラブルが起きた際は、サービスの状態確認や定義ファイルの更新などを行い、適切に対処することが安全なPC環境維持につながります

最後までお読みいただきありがとうございます。
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