
Microsoft Account Sign-in Assistantは、WindowsでMicrosoftアカウント(旧称:Live ID)を使ってサービスやアプリケーションにサインインできるようにするための重要なサービスです。
本記事では、このサービスの役割や設定方法、トラブルが発生した際の対処法について詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Microsoft Account Sign-in Assistant
- 内部名:wlidsvc
- 実行ファイル:
wlidsvc.dll
(サービスホスト経由で実行) - スタートアップの種類:手動(既定)または自動(環境により)
- 対応OS:Windows 10 / Windows 11
サービスの概要
Microsoft Account Sign-in Assistantは、ユーザーがMicrosoftアカウント(@outlook.comや@live.comなど)を使ってWindowsサービスやアプリにログインするための認証処理を提供するサービスです。
OneDriveやMicrosoft Store、Officeアプリなど、Microsoftの各種サービスの利用に必要不可欠です。
主な用途と機能
- Microsoftアカウントによるサインイン機能の提供
- クラウドサービスとの同期や連携のサポート
- Azure ADや他のIDプロバイダーとの橋渡し
- OneDrive・Microsoft Store・Outlookなどのアクセス認証支援
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 「Microsoft Account Sign-in Assistant(wlidsvc)」を一覧から選択
- 右クリックして「プロパティ」を開く
- スタートアップの種類を「手動」または「自動」に変更可能
- 状況に応じて「開始」「停止」を選択
有効化/無効化の手順
有効化
- Microsoftアカウントを使ってログインしたり、クラウドサービスを利用する場合は「自動」または「手動」にしてサービスを開始
無効化
- Microsoftアカウントを使わない環境では「無効」でも動作には問題なし
- ただし、OneDriveやMicrosoft Storeなど一部サービスが動作しなくなる可能性あり
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動または自動(Microsoftアカウントを使用する場合)
理由
- Microsoftアカウントを使用しない場合でも、環境によってはバックグラウンドで必要となることがあります
- サインインエラーの回避のため、「無効」は非推奨
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- Microsoftアカウントでのサインインに失敗する
- OneDriveがサインインできない
- Microsoft Storeでアカウント情報が同期されない
解決手順
- wlidsvcが起動しているか確認
- サービスの再起動
- Windows Updateの適用(サービスの不具合修正が含まれることあり)
- Microsoftアカウントのサインイン情報を再入力
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
User Profile Service | ユーザープロファイルの読み込み | 自動 |
Credential Manager | 資格情報の保存と取得 | 自動または手動 |
OneSyncSvc | Microsoftアカウントとの同期 | 自動(使用時) |
FAQセクション
Q1:Microsoft Account Sign-in Assistantを無効にするとどうなりますか?
A1: Microsoftアカウントでのログインやクラウドサービスの連携が行えなくなり、一部アプリが動作しなくなります。
Q2:サインイン時にエラーが出る場合はどうする?
A2: wlidsvcが正しく動作しているか確認し、再起動またはサービスのスタートアップ設定を見直してください。
関連リンク
まとめ
Microsoft Account Sign-in Assistantは、Microsoftアカウントでのログインやサービス連携を実現するための必須サービスです。特にOneDriveやMicrosoft Storeを使っている方にとっては欠かせない機能であり、無効化しないことが推奨されます。トラブル時はサービスの状態を確認し、再起動やアカウント再設定で解消できるケースが多くあります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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