
Microsoftは、Microsoft 365アプリ(Word、Excel、PowerPoint)で作成したファイルを自動的にOneDriveにバックアップする新機能を近日中に提供開始することを発表しました。今回のアップデートは、IT管理者やシステム管理者向けに、既知のフォルダー移動(KFM)の登録を促す形で実施される予定です。
ただし、OneDriveを使用しないユーザーにとっては、ツールバー下に表示されるバックアップ通知がわずらわしく感じられる可能性もあります。この記事では、機能の概要とともに、その点についても解説します。
目次
主なポイント

シミュレーション画像
- 導入スケジュール
- パブリックプレビュー: 2025年3月中旬~4月上旬に実施
- 一般提供: 2025年4月上旬~5月上旬に展開
- 対象ユーザー
- Windowsデスクトップ版のWord、Excel、PowerPointを使用している適格なユーザー
- 通知方法
- 各アプリのツールバー下に表示されるメッセージバーで、OneDriveの既知のフォルダー移動(KFM)への登録を案内
OneDriveバックアップのメリット
- Copilot対応
- バックアップされたファイルはCopilot対応となり、AIを活用した支援が受けられるため、作業効率が向上します。
- 容易な共同作業
- クラウド上のファイルは共有やコメントが容易で、AutoSave機能により自動保存が行われます。
- どこからでもアクセス可能
- Windows、Mac、Web、iOS、Androidなど、多様なデバイスからファイルにアクセスできるため、リモートワークにも最適です。
- セキュリティとコンプライアンスの向上
- クラウド上のファイルは、デフォルトの分類、ラベリング、保護ポリシーが適用され、セキュリティが強化されます。
- データ損失の防止
- デバイスの故障や事故によるデータ損失のリスクを軽減します。
OneDriveを使用しないユーザーへの配慮
- 不要な通知の可能性
- OneDriveを利用しないユーザーにとっては、ツールバー下に表示されるバックアップ通知がわずらわしいと感じる場合があります。
- 設定での対応
- 組織や個人でOneDriveの利用を制限している場合、該当通知は表示されないように設計されています。また、不要な場合は、通知設定のカスタマイズや無効化が可能な場合もあるため、各自の環境に合わせた設定が推奨されます。
導入の背景と期待される効果
Microsoftは、従来のローカル保存によるリスクを軽減し、ユーザーの作業効率やセキュリティの向上を目的として、今回の自動バックアップ機能を強化しました。特にCopilotの支援により、ドキュメント作成やデータ分析の効率が大幅にアップすることが期待されます。一方で、OneDriveを利用しないユーザーには、不要な通知やシステム負荷の懸念もあるため、環境に応じた運用が重要です。

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