
Local Session Manager(LSM)は、Windowsでのユーザーセッションやログオン処理を管理する重要なコアサービスです。ログオン画面の表示や、リモート接続時のセッション制御にも関わっています。
この記事では、LSMの概要、用途、設定方法、トラブル対処までわかりやすく紹介します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Local Session Manager
- 内部名:lsm
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:自動(既定)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
Local Session Managerは、Windowsのローカルおよびリモートセッションを制御し、ログオンやユーザー切り替え時の処理を管理するサービスです。
ユーザーごとのセッション(仮想デスクトップ)の作成、制御、切断などを行っており、リモートデスクトップやFast User Switchingにも関与しています。
主な用途と機能
- ユーザーセッションの作成と管理
- ログオン/ログオフ時のセッション制御
- リモートセッションの管理(RDPなど)
- 複数ユーザーの切り替え(Fast User Switching)対応
サービスの設定方法

- 「スタート」→「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Local Session Manager(lsm)」を探す
- 右クリックして「プロパティ」を開く
- スタートアップの種類を確認(既定で「自動」)
- 状況に応じて「開始」「停止」ボタンを操作
有効化/無効化の手順
有効化
- 通常は「自動」に設定され、システム起動時に開始されます
- 手動で開始することは推奨されません(システム動作に影響)
無効化
- 無効化は非推奨
- 無効にするとログオンできなくなる、またはセッションが機能しなくなる可能性があります
推奨設定とその理由
- 推奨設定:自動(変更不可)
理由
- OSの基本動作(ログオン処理やユーザーセッションの維持)に直結するため
- 誤って停止・無効化すると深刻な動作不良を引き起こす可能性があります
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ログオン画面が表示されない
- リモートデスクトップ接続が切断される
- ユーザー切り替えが正常に動作しない
解決手順
- システムの再起動を試す
sfc /scannow
やDISM
でシステムファイルを修復- セーフモードから正常な設定に戻す
- セッションマネージャー関連のイベントログを確認(イベントビューア)
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Remote Desktop Services | リモートセッションの提供 | 手動または無効(用途に応じて) |
User Profile Service | ユーザープロファイルの読み込み | 自動 |
Credential Manager | 資格情報の管理 | 手動または自動 |
FAQセクション
Q1:LSMサービスを手動で止めてもいいですか?
A1: いいえ。停止するとログオンやセッション切り替えに支障が出るため、停止は推奨されません。
Q2:ログオン画面が表示されないのはLSMが原因?
A2: 可能性があります。サービスの異常や破損があるとログオン処理が停止します。
関連リンク
- Windowsサービス管理の基本ガイド
- User Profile Serviceとは?
- Microsoft公式:Local Session Managerの解説
まとめ
Local Session Managerは、Windowsにおけるログオンやユーザーセッションの制御を担う不可欠なサービスです。トラブルを避けるためにも、設定は既定の「自動」を維持し、停止や無効化は行わないよう注意が必要です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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