
Link-Layer Topology Discovery Mapper(LLTD Mapper)は、Windowsでネットワーク上の他のデバイスを検出し、ネットワークマップとして視覚化するためのサービスです。主に「ネットワークと共有センター」でのトポロジー表示に使用されます。
この記事では、LLTD Mapperサービスの概要、主な用途、設定方法、トラブル対処法について詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Link-Layer Topology Discovery Mapper
- 内部名:lltdsvc
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(既定)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
LLTD Mapperサービスは、Windowsがネットワーク上の他のPCやデバイスとの接続関係を調査し、視覚的に表示するために使用されます。ネットワークマップの作成や表示に必要なトポロジー情報の収集を担当しています。
主な用途と機能
- ネットワークマップの生成
- 他のPCやルーター、プリンターなどの接続状況を可視化
- デバイスの階層構造表示
- Windowsの「ネットワークと共有センター」で表示可能
- ネットワークのトラブルシューティング支援
- 接続経路やリンクの確認に活用
サービスの設定方法

- 「スタート」→「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Link-Layer Topology Discovery Mapper(lltdsvc)」を探す
- 右クリックで「プロパティ」を開く
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「自動」に変更可能
- 「開始」ボタンでサービスを実行
有効化/無効化の手順
有効化
- ネットワークマップを表示したい場合、「手動」または「自動」に設定し、サービスを開始
無効化
- セキュリティやパフォーマンスを重視する環境では「無効」にすることも検討可
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動
理由
- 通常は使用時にのみ起動されれば十分
- 常駐する必要はないため、リソース節約のためにも「手動」がおすすめ
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ネットワークマップが正しく表示されない
- 接続されているはずのデバイスが見つからない
- ネットワーク探索が無効になっている
解決手順
- LLTD Mapperサービスが起動しているか確認
- 「ネットワーク探索」が有効か確認(コントロールパネル → ネットワークと共有センター)
- ファイアウォールの設定でLLTDプロトコルがブロックされていないか確認
- LLTDレスポンダーサービス(他PC)も有効になっている必要あり
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Link-Layer Topology Discovery Responder | 他のPCに対して自身をマップに表示する | 手動 |
Function Discovery Resource Publication | デバイスのネットワーク公開機能 | 自動 |
SSDP Discovery | ネットワークデバイスの検出 | 手動 |
FAQセクション
Q1:LLTD Mapperを無効化しても大丈夫ですか?
A1: はい。ネットワークマップが必要ない場合は無効化しても基本的なネットワーク接続に支障はありません。
Q2:ネットワークマップが表示されないときの対処法は?
A2: サービスの状態、ネットワーク探索の有効化、ファイアウォールの設定を確認してください。
関連リンク
まとめ
Link-Layer Topology Discovery Mapperは、Windowsでネットワークマップを生成する際に必要な補助サービスです。ネットワーク環境の可視化やトラブルシューティングに役立ちますが、常時使用する機能ではないため、通常は「手動」設定で十分です。必要に応じて有効化することで、ネットワークの構成把握がしやすくなります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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