
Excelで「#N/A」や「#REF!」といったエラーが表示されて困ったことはありませんか?
特にVLOOKUP関数では、検索対象が見つからないとエラーになるため、見栄えも悪くなりがちです。
そんな時に活躍するのが IFERROR関数。
この関数を組み合わせることで、見やすく、わかりやすいシートを作成できます。
この記事では、VLOOKUPとIFERRORを組み合わせて、エラー表示を自由にコントロールする方法を丁寧に紹介します。
目次
IFERROR関数とは?

IFERROR関数は、式の結果がエラーだった場合に、指定した値を代わりに返す関数です。
書式
=IFERROR(値, エラー時の値)
例
=IFERROR(100/0, "エラー発生")
この式は本来「#DIV/0!」というエラーになりますが、「エラー発生」と表示されます。
VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP関数は、指定した値を表の先頭列で検索し、対応するデータを取得します。
書式
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
- 検索値:探したい値(例:A1セル)
- 範囲:データが入った表全体(例:A2:C11)
- 列番号:何列目の値を取得するか
- 検索方法:FALSE(完全一致)がおすすめ
IFERRORとVLOOKUPの組み合わせ
基本形
=IFERROR(VLOOKUP(E2,A2:C11,3,FALSE),"")
この関数では、検索結果がエラー(例:該当なし)なら空白を返します。
「入力待ち」などの文言を表示する例

=IFERROR(VLOOKUP(E2,A2:C11,3,FALSE),"入力待ち")
使用例と画面イメージ
No | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
1 | ペン | 100 |
2 | ノート | 200 |
3 | 消しゴム | 150 |
- セルE2に商品番号を入力
- F2に以下の関数を入力
=IFERROR(VLOOKUP(E2,A2:C4,3,FALSE),"該当なし")
入力がなければ「該当なし」、番号を入れると価格を表示します。
よくある応用パターン
- 空白で非表示にする
→=IFERROR(...,"")
- 「入力待ち」と表示する
→=IFERROR(...,"入力待ち")
- 「データなし」と明示する
→=IFERROR(...,"データなし")
- 別セルの値で代替表示
→=IFERROR(VLOOKUP(...), B1)
よくある質問(Q&A)
Q1. IFERRORとVLOOKUPはどんな関数?
- IFERRORは「エラー時に代替値を返す」
- VLOOKUPは「指定した値を表から探す」
Q2. なぜ組み合わせるの?
VLOOKUPは対象が見つからないと「#N/A」になるため、ユーザーに不親切。IFERRORで見た目を整えられます。
Q3. 他にも組み合わせできる?
MATCH関数やINDEX関数とも組み合わせて、柔軟なエラーハンドリングが可能です。
Q4. 対応バージョンは?
- IFERROR:Excel 2007以降
- VLOOKUP:旧バージョンから対応
まとめ
IFERRORとVLOOKUPを組み合わせることで、見た目にも使いやすいシートが作れます。
- エラーを非表示にできる
- 任意のメッセージで代替可能
- 誰でも簡単に実装できる
関数が壊れているように見えてしまう「#N/A」などの表示を、見やすく整える工夫として、ぜひ活用してみてください。

最後までご覧いただきありがとうございます。
コメント
※ コメントは確認後に公開されます。反映まで少し時間がかかる場合があります。