
音量ボタンや再生・一時停止ボタンなど、キーボードやリモコンにある「ホットキー(ホットボタン)」が思い通りに動作するのは、Windowsに「Human Interface Device Service(HIDサービス)」があるおかげです。
この記事では、Human Interface Device Serviceの機能、設定方法、トラブル時の対処法までをわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Human Interface Device Service
- 内部名:hidserv
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(既定)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
Human Interface Device Serviceは、キーボードやリモコンのホットボタン(メディアキーなど)の使用を有効にし、入力動作を安定して維持するWindowsサービスです。
このサービスが無効になっていると、音量調整やメディアコントロール、特定ボタンが反応しないことがあります。
主な用途と機能
- メディアキー(再生・停止・音量調整など)の有効化
- 赤外線リモコン操作の受信・処理
- 一部のタッチパッドや特殊ボタンの動作維持
- HID準拠デバイスとの連携をサポート
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 「Human Interface Device Service」または「hidserv」を探す
- ダブルクリックして「スタートアップの種類」や「状態」を確認
- 必要に応じて「開始」ボタンをクリック
有効化/無効化の手順
有効化
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「自動」に設定
- 「開始」ボタンをクリックして起動
無効化
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定し、「停止」をクリック
無効化するとホットキーや一部のHIDデバイスが動作しなくなる可能性があります
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動または自動(特にHIDボタン使用時)
理由:
- 一部のキーボードやリモコンでは、このサービスが有効でないと正しく動作しない場合がある
- パフォーマンスに大きな影響はなく、常時起動でも支障なし
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 音量キーやメディアキーが反応しない
- リモコン操作が効かなくなった
- HID対応デバイスが一時的に使用不可になる
解決手順
- Human Interface Device Serviceが起動しているか確認
- HIDデバイスのドライバーを最新状態に更新(デバイスマネージャー)
- Windowsの再起動や、サービスの再起動を試す
- 高速スタートアップを無効化してみる(設定 → 電源とスリープ)
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Device Association Service | HIDデバイスとのペアリング処理 | 手動 |
Windows Biometric Service | 指紋リーダーなどの生体認証デバイス | 手動 |
Touch Keyboard and Handwriting Panel Service | タッチ入力・ペン入力のサポート | 手動 |
FAQセクション
Q1:キーボードのホットキーが突然使えなくなりました。関係ありますか?
A1: はい。このサービスが無効または停止していると、ホットキーの一部が使えなくなることがあります。
Q2:このサービスを常に有効にしても問題ありませんか?
A2: 問題ありません。HIDデバイスを使用している場合は「自動」設定でも安定します。
関連リンク
まとめ
Human Interface Device Serviceは、Windowsにおけるホットキーやリモコン操作などの入力機能を支えるサービスです。見落とされがちですが、HIDデバイスが正常に動作するためには欠かせない存在です。トラブル時はまずこのサービスの状態を確認してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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