
GraphicsPerfSvc(Graphics Performance Monitor Service)は、Windowsでグラフィックス関連のパフォーマンスを監視するために設計されたサービスです。PCの描画処理に関わる情報を収集し、診断やトラブル対応に役立ちます。
本記事では、GraphicsPerfSvcの基本情報、用途、設定方法、トラブル対処法について詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Graphics Performance Monitor Service
- 内部名:GraphicsPerfSvc
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(既定)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
GraphicsPerfSvcは、Windowsシステムにおけるグラフィックス描画処理のパフォーマンス情報を収集・監視するためのバックグラウンドサービスです。
主にデバイスのトラブル診断や、Windowsの描画パフォーマンスを分析するためのログ取得を担っています。
主な用途と機能
- GPU使用状況や描画遅延の監視
- DirectX/ドライバ関連のパフォーマンス測定
- トラブル時のログ収集とサポート分析への活用
- Windows診断ツールと連携してデータを提供
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 「GraphicsPerfSvc」または「Graphics Performance Monitor Service」を探す
- 右クリック→「プロパティ」から「スタートアップの種類」や「サービスの状態」を確認・変更
有効化/無効化の手順
有効化手順
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「自動」に設定
- 「開始」ボタンをクリックしてサービスを実行
無効化手順
- 使用していない場合や不具合の原因と考えられる場合は「無効」に設定して「停止」
パフォーマンスに関係する記録・診断に使われるため、無効化の前には影響を確認してください。
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(通常の利用では自動起動の必要なし)
理由
- 通常は他のサービスからの呼び出し時にのみ起動されるため、常時稼働は不要
- GPUのトラブル時に一時的に有効化する運用が適しています
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- グラフィック関連のパフォーマンス低下が発生
- GPU関連の診断ログが取得できない
- サービス起動時にエラーが出る
解決手順
- サービスの状態を確認して手動で起動
- GPUドライバーを最新版に更新(特にNVIDIAやAMD)
- Windows診断ログ(イベントビューア)でGraphics関連のエラーを確認
- 必要に応じてsfc /scannowやDISMを実行してシステム修復
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Diagnostic Policy Service | システム全体の診断とトラブルシューティング | 自動 |
Windows Error Reporting Service | エラー発生時にMicrosoftへレポート送信 | 手動 |
Display Enhancement Service | グラフィック品質補助(HDRなど) | 手動 |
FAQセクション
Q1:GraphicsPerfSvcを無効にするとどうなりますか?
A1: 通常の利用に支障はありませんが、グラフィックスの詳細な診断ログが記録されなくなるため、トラブル時の情報が不足する可能性があります。
Q2:このサービスはGPUの性能向上に関係しますか?
A2: 性能を直接向上させることはありません。あくまでモニタリングおよびログ取得を目的とした補助的なサービスです。
関連リンク
- Windowsサービス管理の基本ガイド
- Display Enhancement Serviceの解説
- Microsoft公式 GraphicsPerfSvc ドキュメント
まとめ
GraphicsPerfSvcは、Windowsのグラフィックスパフォーマンスを監視するサービスで、主にトラブルシューティングや診断用途に活用されます。通常の使用では起動の必要はありませんが、GPUの不調時には重要な情報源になります。設定は「手動」が推奨されます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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