
Googleドライブには、画像やPDFファイルからテキストを抽出できる「OCR(光学式文字認識)」機能が搭載されています。無料で手軽に使えるため、紙資料のデジタル化やスキャンした書類の編集に非常に便利です。
この記事では、GoogleドライブでのOCRの使い方をわかりやすく解説し、精度を高めるための実践的なコツも紹介します。
目次
1. OCRとは?Googleドライブで何ができる?
OCR(Optical Character Recognition)は、画像やPDFに含まれる文字を読み取ってテキストに変換する技術です。Googleドライブでは、アップロードした画像やPDFファイルをGoogleドキュメントとして開くことで、自動的に文字を抽出できます。
主な活用例
- 紙の書類をスキャンしてテキスト化
- スマホで撮影したメモやホワイトボードの内容を抽出
- PDF内の文字をコピー・編集可能に
2. GoogleドライブでOCRを使う方法

- Googleドライブにログイン
- 画像(JPEG、PNGなど)またはPDFファイルをアップロード
- アップロードしたファイルを右クリックし、
「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択 - 新しいドキュメントが開き、上部に画像、下部に抽出されたテキストが表示されます
3. OCRが使えるファイル形式と制限
項目 | 内容 |
---|---|
対応形式 | JPEG、PNG、GIF、PDF(テキスト非埋込) |
ファイルサイズ | 最大2MB(画像)、最大10MB(PDF) |
対応言語 | 日本語、英語、その他多数(Googleドライブの設定に準拠) |
対応精度 | 解像度・画質・フォントに依存 |
※高解像度(300dpi以上)のファイル推奨。
4. OCRの精度を高めるには?

OCRの精度は、元ファイルの状態によって大きく左右されます。以下のポイントを押さえることで、読み取り精度を大幅に向上させることができます。
- 高解像度でスキャンする(推奨300dpi以上)
- 明るく均一な照明で撮影する(影や反射を避ける)
- 手書きよりも印刷文字を使う
- 文字が斜めにならないように撮影・スキャンする
- 余計な装飾や罫線を避ける(文字認識の妨げになる)
- できるだけ日本語対応フォントを使用する
さらに、画像編集ソフトでコントラストを強調する、背景を白く補正するなどの前処理も有効です。
5. よくあるトラブルと対処法
問題 | 原因と対策 |
---|---|
文字が読み取れない | 解像度不足、傾き、手書き文字の不明瞭さなどが原因。スキャン設定を見直す |
レイアウトが崩れる | OCRは文章構造を保持しないため、テキスト抽出後に整形が必要 |
PDFのOCRが機能しない | テキストが埋め込まれているPDFやパスワード保護されたPDFは対象外 |
6. まとめ:OCRを活用して作業効率をアップ
GoogleドライブのOCR機能を使えば、画像やPDFから簡単に文字を抽出できます。紙の書類をデジタル化したり、編集可能なテキストに変換したりと、活用範囲は広がります。
精度を高めるコツを押さえておけば、より正確な文字認識が可能になります。日々の業務効率化や資料整理に、ぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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