
ゲームプレイ中にキーボードやマウス、ゲームパッドなどの入力がスムーズに行えるのは、Windowsが「GameInput Service」を通じて入力デバイスとのやり取りを管理しているからです。
この記事では、GameInput Serviceの役割、設定方法、よくあるトラブルとその対処法について解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:GameInput Service
- 内部名:GameInput
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(既定)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
GameInput Serviceは、GameInput APIを使用するアプリケーションに対して、キーボード・マウス・ゲームパッドなどの入力デバイスを提供するためのWindowsサービスです。
このサービスが有効になっていることで、ゲームや一部の高精度入力を必要とするアプリが、低遅延かつ安定してデバイス入力を取得できます。
主な用途と機能
- GameInput APIのサポート
DirectXベースのゲームで使用される入力APIをサポート。 - 複数のデバイス入力に対応
キーボード、マウス、ジョイスティック、ゲームパッドなどを対象。 - 低レイテンシの入力処理
リアルタイム性が求められるゲーム入力に最適化。 - バックグラウンドでの入力管理
入力の収集・中継をシステム側で安定して処理。
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索し、アプリを起動
- 「GameInput Service」または「GameInput」を探してダブルクリック
- 「スタートアップの種類」や「状態」を確認、必要に応じて「開始」
有効化/無効化の手順
有効化手順
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「自動」に設定
- 「開始」ボタンを押してサービスを有効にする
無効化手順(入力に問題がない場合)
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定し、「停止」をクリック
一部ゲームアプリやデバイスがGameInput APIを使用している場合、無効化すると正常に動作しないことがあります。
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(通常利用時)/自動(ゲーミングPCやゲーム用)
理由
- Windowsは必要時にこのサービスを自動起動する設計のため、通常は「手動」で問題ありません
- ゲーム用途で常時有効にしたい場合は「自動」も検討できます
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- ゲームパッドやコントローラーが認識されない
- 入力遅延(ラグ)が発生する
- 特定のゲームでキー入力が無反応になる
解決手順
- GameInput Serviceの状態を確認し、起動
- デバイスマネージャーでゲームコントローラーの状態確認
- USBポートやBluetoothの再接続
- ゲームアプリを管理者として実行
- DirectXランタイムの更新
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Windows Input Experience | 入力エクスペリエンス管理 | 手動 |
Bluetooth Support Service | ワイヤレス入力デバイス対応 | 手動 |
Xbox Accessory Management Service | Xboxコントローラー管理 | 手動 |
FAQセクション
Q1:このサービスを無効にしても問題ないですか?
A1: ゲームでGameInput APIを使用していない場合は、無効にしても問題ありません。ただし一部ゲームや入力ツールで動作不良が発生することがあります。
Q2:コントローラーが動かない原因はこのサービス?
A2: 可能性があります。他にもドライバーやUSB接続、ゲーム設定が影響している場合もあります。
関連リンク
まとめ
GameInput Serviceは、ゲームや一部のアプリにおける入力デバイスの使用を支える重要なサービスです。通常は手動設定でも支障ありませんが、ゲーミング用途が多い場合は「自動」にして安定性を確保するのも一案です。入力に関する問題が発生した場合は、まずこのサービスの状態を確認してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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