
WindowsにはFAX機能が標準搭載されており、「Fax」サービスを使うことで、対応モデムを利用したFAXの送受信が可能です。近年はメールやクラウドサービスに移行していますが、業務環境などで依然としてFAXが必要とされる場面もあります。
この記事では、「Fax」サービスの役割や設定方法、トラブル時の対処法について解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Fax
- 内部名:Fax
- 実行ファイル:
fxssvc.exe
- スタートアップの種類:手動(通常)
- 対応OS:Windows 10 / 11(Pro / Enterprise)
サービスの概要
Faxサービスは、Windows上でFAX機能を提供するバックグラウンドサービスです。FAXモデムを使用することで、紙のドキュメントをデジタルで送信・受信できます。ネットワーク上のFAXサーバーやリモートFAXにも対応しており、企業環境での利用にも対応しています。
主な用途と機能
- FAXの送信と受信
接続されたFAXモデムを介して紙の文書やPDFなどをFAXで送受信 - FAXキュー管理
送信待ち、送信済み、受信済みのFAX履歴を確認・管理可能 - ネットワークFAX対応
他のWindows PCとFAXサービスを共有し、ネットワークFAXとして利用可能
サービスの設定方法

- スタートメニューで「サービス」と検索し起動
- 「Fax」を探してダブルクリック
- 「スタートアップの種類」や「状態」を確認し、必要に応じて「開始」
FAXモデムが接続されていない場合は、サービスを有効にしても動作しないことがあります。
有効化/無効化の手順
無効化手順(使用しない場合)
- サービス一覧から「Fax」を右クリック →「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「無効」に設定
- 状態が「開始中」であれば「停止」をクリック
推奨設定とその理由
- FAX機能を使用する場合:手動または自動
- 使用しない場合:無効
理由:
- FAX機能を使う場面がなければ常時起動の必要はなく、無効にすることでリソース節約が可能です
- 使用する場合は「手動」設定で、アプリやモデム使用時に自動起動されます
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- FAXが送信されない・失敗する
- FAXモデムが認識されない
- Windows FAXとスキャンが起動しない
解決手順
- FAXモデムが正しく接続されているか確認
- FAXサービスが実行中であるか確認
- モデムドライバーの再インストール
- コントロールパネル →「Windowsの機能」→「FAXとスキャン」を有効化
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Print Spooler | 印刷ジョブの管理 | 自動 |
Remote Procedure Call (RPC) | Faxサービスが依存 | 自動 |
Windows Image Acquisition (WIA) | スキャナー連携に必要 | 手動または自動 |
FAQセクション
Q1:Faxサービスは現在でも使う場面がありますか?
A1: 業務や医療、行政機関ではFAXが必要な場面があり、今でも使用されることがあります。
Q2:FAX機器がなくても使えますか?
A2: 物理的なFAXモデムが必要です。インターネットFAXサービスとは異なります。
関連リンク
- Windowsサービス管理の基本ガイド
- Print Spoolerサービスの解説
- Microsoft公式 FAXサービスのドキュメント
まとめ
Faxサービスは、WindowsでFAX機能を利用するために必要なサービスです。現在では使用頻度は下がりましたが、業務環境によってはまだ現役で活用されています。使わない場合は無効にしておくことで、システム資源の最適化につながります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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