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【Windows 11】エクスプローラーが応答なしになる原因と対処法まとめ

Windows 11で「エクスプローラーが応答なし/固まる/開かない」問題が出たら、軽い対処 → 原因切り分け → 環境要因 → 最終手段の順で進めると早く解決できます。
まずは以下の要点を押さえてください。

  • まずは「再起動/完全シャットダウン/履歴削除」の3点を試す
  • 頻発するなら「SFC/DISM/クリーンブート」で衝突や破損を切り分け
  • BitLocker・OneDrive・外付けSSD・ネットワークドライブは動作を重くしやすい要因
  • 直らない場合は「復元ポイント/PCのリセット」で根治(バックアップ必須)

目次

すぐ試せる対処(軽症向け)

エクスプローラー(explorer.exe)を再起動

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 一覧から 「エクスプローラー」 を選択 → 右下 [再起動]

画面が一瞬消えて再描画されます。軽いハングはこれで改善することが多いです。

完全シャットダウン(高速スタートアップの影響リセット)

  • Shift キーを押しながら[電源]→[シャットダウン
  • 完全に電源が落ちたのち数十秒待ってから起動

通常のシャットダウンは高速スタートアップにより状態を保存します。完全シャットダウンで不整合を解消できます。

コマンドで行う場合

shutdown /s /f /t 0

履歴・キャッシュを削除(クイックアクセス/検索履歴/サムネイル)

  1. コントロール パネルすべてのコントロール パネル項目エクスプローラーのオプション
  2. 「プライバシー」欄の [履歴を消去] をクリック
  3. 画像・動画フォルダで固まる場合は、表示を [一覧/詳細] に変更し、サムネイル生成を抑える
    • フォルダーオプション → 表示 → 「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」 を有効
    • 一時ファイルから サムネイル を削除(設定 → システム → 記憶域 → 一時ファイル)

クイックアクセスのリセット(効かない頻繁表示を整理)

  • クイックアクセスに固定している項目を一度解除 → 必要なものだけ再ピン留め

根本原因の切り分け(中〜重症)

システムファイル修復(SFC/DISM)

  1. 管理者のWindowsターミナル/コマンドプロンプトで以下を実行
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  1. 再起動 → 症状再確認

SFCで直らないOS側の損傷をDISMで復旧→SFCで整える流れが定番です。

クリーンブートで常駐・拡張の衝突を確認

  1. Win + Rmsconfig
  2. サービス」タブ → 「Microsoft のサービスをすべて隠す」 にチェック → [すべて無効
  3. スタートアップ」タブ → タスクマネージャーを開く → 不要項目を無効
  4. 再起動して症状が消えるか確認(消えるなら、戻しながら犯人特定

右クリック拡張などのシェル拡張が原因になることも。心当たりのある常駐・アドオンから優先的に無効化しましょう。

記憶域・ドライブの健全性(CHKDSK/SMART)

  • 管理者で以下を実行
chkdsk C: /f
  • ベンダーツール等で SMART 値確認、エラー増加/再配置セクタが多い場合は要交換
  • 「ドライブの最適化」で断片化やトリム状態を点検(SSDはトリムが重要)

ドライバー更新・修復

  • ストレージ/USB/グラフィックスドライバーをデバイスマネージャーまたはメーカー提供ツールで更新
  • 直前の更新で悪化したなら、一度ロールバックして挙動比較

環境依存の要因と対処

BitLocker(またはデバイスの暗号化)一時停止【重要】

BitLockerを操作して有効にする画像

暗号化ドライブの復号負荷でフォルダ操作が重くなるケースがあります(特に外付けSSD、ネットワーク越しのI/Oが絡む場合)。

  • 設定プライバシーとセキュリティWindows セキュリティを開く
    デバイス セキュリティBitLocker ドライブ暗号化を管理
    → 対象ドライブの 「一時停止/オフ」 を選択 → 再起動後に挙動確認
  • HomeエディションでBitLockerUIがない場合は 「デバイスの暗号化」 を一時オフにして検証

回復キーの保存は必須。改善が見られたらセキュリティと体感のバランスを見て再有効化を検討。

OneDrive/ネットワーク/共有フォルダー

  • タスクトレイの OneDrive同期を一時停止 → 応答性を確認
  • ネットワークドライブは一度切断→再接続、資格情報の更新
  • VPN/社内ゲートウェイ経由の遅延も影響するため回避経路で比較

外付けSSD・USB省電力設定

  • コントロールパネルハードウェアとサウンド電源オプション → プラン設定の変更
    詳細な電源設定USB 設定USB セレクティブサスペンド無効
  • 別ポート/別ケーブルで接続し、ハブ経由を避けて直挿しで比較

最終手段

復元ポイントで巻き戻し

  • コントロールパネル回復システムの復元 → 正常だった日時へ戻す

PCをリセット(個人用ファイル保持/すべて削除)

  • 設定システム回復このPCをリセット
  • まずは 「個人用ファイルを保持」 を推奨(アプリは再インストールが必要)

症状別チェック表

症状想定原因最短の対処
フォルダを開くと固まる履歴破損/クイックアクセス不調エクスプローラーのオプション → 履歴を消去
起動直後に応答なし高速スタートアップの不整合Shift+シャットダウン → 再起動
画像・動画フォルダでだけ重いサムネイル生成/コーデック衝突表示を一覧/詳細縮小版を表示しないを有効
外付けSSD接続で遅いBitLocker復号/USB省電力BitLocker一時停止USBセレクティブサスペンド無効
共有やOneDriveが遅い同期待ち/ネットワーク待ち同期一時停止、資格情報再設定、回線切替で比較
ランダムにフリーズ常駐/シェル拡張の衝突クリーンブートで切り分け
頻発・OS全体が不安定システム破損/ドライブ障害SFC/DISM/CHKDSK/SMART確認

よくある質問(FAQ)

クイックアクセスを開くと毎回固まります。

履歴破損の可能性が高いです。履歴消去と表示モードの簡素化(一覧/詳細)を実施。固定項目を一度外し、必要なものだけ再ピン留めしてください。

再起動すれば直るが、短時間で再発します。

常駐アプリやシェル拡張の衝突が疑われます。クリーンブートで無効化→一つずつ戻す手順で犯人特定を。

SFC/DISMを実行しても改善しません。

物理ドライブの不良・接続不良が隠れている可能性。CHKDSK/SMART の確認、ケーブル・ポート変更、外付けは直挿しで検証を。

BitLockerを切るのは不安です。

恒久的にオフにする必要はありません。回復キーを保存した上で一時停止し、改善の有無を確認してください。改善があれば再有効化を検討(パフォーマンスと安全性のバランス)。


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コマンドまとめ(コピペ用)

# 完全シャットダウン
shutdown /s /f /t 0

# システムファイル修復
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

# ディスク検査(次回再起動時に実行)
chkdsk C: /f

まとめ

  • 軽い対処(再起動/完全シャットダウン/履歴削除)で改善するケースが多数
  • 再発・頻発は SFC/DISM/クリーンブート破損衝突を切り分け
  • BitLocker/OneDrive/外付けSSD/ネットワークは体感低下の主因になりやすい
  • 直らない場合は 復元ポイントPCリセット で根治(バックアップは必須)

この記事で解決しない場合は、発生条件(特定フォルダのみ/外付け接続時/ネットワーク経由など)をメモし、上から順に切り分けると最短で特定できます。

Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。


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