
「アルファベットをすべて大文字に統一したい」
「表記ゆれのないきれいなデータに整えたい」
そんなときに活躍するのが UPPER関数 です。
UPPER関数は、文字列に含まれる英字をすべて大文字(大文字化)に変換する関数で、データの統一や見た目の調整、識別コードの整形など、さまざまな場面で使われています。
この記事では、UPPER関数の基本構文から使いどころ、他関数との連携方法までわかりやすく解説します。
目次
UPPER関数とは?
UPPER関数は、文字列に含まれるすべての英小文字を英大文字に変換する関数です。
ひらがな・カタカナ・漢字・記号などはそのまま残ります。
■ 構文
=UPPER(文字列)
- 文字列:大文字に変換したいセルまたは直接指定した文字列
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(元データ) | B列(数式) | 結果 | 補足 |
---|---|---|---|---|
1 | apple | =UPPER(A2) | APPLE | 小文字をすべて大文字に変換 |
2 | ExCeL | =UPPER(A3) | EXCEL | 大文字・小文字混在を統一 |
3 | 2024abc | =UPPER(A4) | 2024ABC | 数字はそのまま、英字のみ変換 |
4 | 商品code-xyz | =UPPER(A5) | 商品CODE-XYZ | 日本語・記号はそのまま残る |
応用テクニックと活用例
入力ミスのあるコードやメールアドレスの統一
例:メールアドレスを全て大文字化(表示用途)
=UPPER(A2)
UPPER × LEFT × FIND で部分抽出+大文字化
例:「abc-123」の”abc”部分を抽出して大文字に:
=UPPER(LEFT(A2,FIND("-",A2)-1))
UPPER × IF で条件付き整形
例:名前が入力されているときだけ大文字に変換:
=IF(A2<>"", UPPER(A2), "")
他の変換関数との比較
関数名 | 概要 | 主な用途例 |
---|---|---|
UPPER | すべての英字を大文字に変換 | 識別コード、強調表記など |
LOWER | すべての英字を小文字に変換 | メールアドレス標準化など |
PROPER | 各単語の先頭文字だけ大文字に変換 | 名前・住所などの整形 |
まとめ:UPPER関数で英字表記を統一しよう!
- 英字をすべて大文字に変換するシンプルで便利な関数
- 日本語や記号には影響しないため安心して使える
- データの見た目の統一・検索精度の向上に効果的
- 他関数と組み合わせれば、柔軟な文字列整形が可能!
表記ブレをなくして整ったデータにしたいときは、UPPER関数をぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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