
Excelで「同じ値が何度も出てくるリスト」を自動的にまとめて一覧にしたいと思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが UNIQUE関数 です。
UNIQUE関数を使えば、指定した範囲の中から重複を取り除いて一意の値だけを抽出できます。
動的に更新されるため、フィルターやピボットを使わずにクリーンなリストを簡単に作ることができます。
この記事では、UNIQUE関数の基本構文、縦・横データへの対応、FILTER関数との組み合わせなどをわかりやすく解説します。
目次
UNIQUE関数とは?
- 読み方:ユニーク関数
- 用途:重複を省いて一意な値だけを抽出する関数
構文
=UNIQUE(配列, [縦横の指定], [回数指定])
引数 | 内容 |
---|---|
配列 | 重複を取り除く対象範囲 |
縦横の指定(省略可) | TRUE=列方向、FALSEまたは省略=行方向(通常は省略でOK) |
回数指定(省略可) | TRUE=1回だけ出現した値のみ、FALSE=すべての一意値(通常はFALSE) |
基本的な使い方
例1:部署名一覧を抽出する

=UNIQUE(B2:B9)
→ B列の部署名から重複を除いて一覧表示
例2:1回しか出てこない名前だけ抽出
=UNIQUE(B2:B9,,TRUE)
→ 一度だけ登場する「ユニークな値のみ」を表示
例3:列方向のデータを対象にする
=UNIQUE(A1:G1,TRUE)
→ 横に並んだ項目から一意の値を取得
FILTER関数との組み合わせ例

=UNIQUE(FILTER(A2:A9, B2:B9="営業"))
→ 「営業部の人」だけに絞った上で、重複のない部署名リストを作成できます。
注意点とポイント
注意点 | 解説 |
---|---|
空白セルも一覧に含まれることがある | 必要に応じて FILTER で除外を推奨 |
Excel 365 / 2021以降で利用可能 | 動的配列関数に対応していないバージョンでは使用不可 |
結果は「スピル範囲」として展開される | 上書きされないよう、空いている列・行を確保して使用 |
まとめ|UNIQUE関数で重複のないクリーンなリストを作ろう
UNIQUE関数は、重複のあるデータから一意な値だけを抽出できる便利な関数です。
- 重複を自動的に除外して一覧化できる
- 一度だけ登場した値だけを抽出することも可能
- FILTERやSORTなどと組み合わせて柔軟な処理も実現
「部署名のリストを整えたい」「フォーム用のドロップダウンを自動生成したい」などの場面で、UNIQUE関数を活用してみましょう。
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