
「見た目は同じなのに検索にヒットしない…」
「セルの中に余計なスペースがある気がする」
そんなときに役立つのが TRIM関数 です。
TRIM関数は、文字列の余分なスペース(空白)を自動で取り除く関数で、データ整形やVLOOKUPの精度向上に欠かせません。
この記事では、TRIM関数の基本的な使い方と注意点、他の関数との連携方法をわかりやすく紹介します。
目次
TRIM関数とは?
TRIM関数は、文字列から先頭・末尾・複数連続した空白を削除して、単語間の1つだけを残す関数です。
■ 構文
=TRIM(文字列)
- 文字列:空白を整理したい対象のセルや文字列
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(元データ) | B列(数式) | 結果 |
---|---|---|---|
1 | 山田 太郎 | =TRIM(A2) | 山田 太郎 |
2 | 営業 部 | =TRIM(A3) | 営業 部 |
3 | 山田 太郎 | =TRIM(A4) | 山田 太郎 |
TRIM関数の正しい仕様
- 半角・全角を問わず、前後のスペースを削除します
- 文字列内の連続したスペース(半角・全角)も、半角スペース1つに整形されます
- 特殊な空白や制御文字を取り除くには、
CLEAN
関数やSUBSTITUTE
関数との併用が有効です
応用テクニック(実例付き)
インポートしたデータの整形
他システムやCSVデータから貼り付けた文字列に余分な空白がある場合
=TRIM(A2)
→ セル内の不要な空白を自動で削除し、データの見た目と処理精度が向上します。
VLOOKUPやXLOOKUPの精度向上
参照データの前後に空白があると一致しない問題を防ぐ
=VLOOKUP(TRIM(A2), 範囲, 列番号, FALSE)
→ TRIMを使えば一致率が改善し、エラー防止になります。
特殊な空白文字に対応する(SUBSTITUTE
との併用)
ノーブレークスペースや改行などが混在している場合
=TRIM(SUBSTITUTE(A2, CHAR(160), ""))
→ CHAR(160)
はノーブレークスペース(NBSP)です。
まとめ:TRIM関数でデータを「正確に」整える!
- TRIM関数は半角・全角を問わず余分なスペースを削除してくれる便利な関数です
- インポート直後の汚れたデータや手入力のミスを整形するのに最適
SUBSTITUTE
やCLEAN
関数と組み合わせれば、目に見えない特殊文字も対応可能
文字列の見た目が同じでも、空白や制御文字の違いで処理が失敗することはよくあります。
TRIM関数をうまく活用し、ミスのないクリーンなExcel操作を実現しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
※ コメントは確認後に公開されます。反映まで少し時間がかかる場合があります。