
Excelで条件に合ったデータだけを集計したいときに活躍するのが「SUMIF関数」と「SUMIFS関数」です。
売上管理や在庫表など、指定条件ごとに合計を出したいときに非常に便利です。
この記事では、
- 単一条件で使う SUMIF関数
- 複数条件に対応する SUMIFS関数
- データの入力規則(プルダウン)との組み合わせ
について、図とステップでわかりやすく解説します。
目次
SUMIF関数とSUMIFS関数の違いとは?
関数 | 条件数 | 主な用途 |
---|---|---|
SUMIF | 単一条件 | 「商品Aだけを合計」など |
SUMIFS | 複数条件 | 「商品Aかつ地域B」など |
- 1つの条件なら
SUMIF
- 2つ以上の条件なら
SUMIFS
SUMIF関数の使い方(単一条件)
使用例

「B列の商品名が”とろけるチーズ”のとき、E列の合計を出す」
=SUMIF(B4:B10, "とろけるチーズ", E4:E10)
ステップで解説
- 範囲:条件を探す範囲(例:B4:B10)
- 検索条件:指定する条件(例:”とろけるチーズ”)
- 合計範囲:集計対象の範囲(例:E4:E10)
SUMIFS関数の使い方(複数条件)
使用例

「B列が“たまご”、かつC列の個数が3以上のE列の合計」
=SUMIFS(E4:E10, B4:B10, "たまご", C4:C10, ">=3")
ステップで解説
- 合計範囲:E4:E10(集計対象)
- 条件範囲1と条件1:B4:B10, “たまご”
- 条件範囲2と条件2:C4:C10, “>=3”
データ入力規則との組み合わせ例
入力セルにプルダウンリストを設定し、SUMIF関数の検索条件を自動で変更できるようにします。
設定手順

- データ → データの入力規則
- リストを選択し、元の値に「とろけるチーズ,ちくわ,たまご」などを入力
- 条件セル(例:G6)を作り、以下のように使用
=SUMIF(B4:B10, G6, E4:E10)
これで、プルダウンを変更するだけで合計結果も切り替わります。
よくある質問(FAQ)
Q1. SUMIF関数とは?
→ 条件に合うセルだけを集計できる関数です。
Q2. SUMIFS関数との違いは?
→ SUMIFは1条件、SUMIFSは複数条件に対応します。
Q3. 条件を直接入力しない方法は?
→ データ入力規則を使ってセルから条件を選べるようにするのが便利です。
まとめ|条件付き集計を使いこなそう
SUMIF関数・SUMIFS関数は、Excelでの集計作業を効率化する強力な関数です。
特に「条件ごとに集計したい」「入力ミスなく選択したい」といった場面では大活躍します。
- SUMIF:1つの条件で合計
- SUMIFS:複数の条件で合計
- 入力規則と組み合わせると、実務でさらに使いやすくなる
条件付き集計をうまく使えば、手動計算の手間が大幅に減り、データ管理がスムーズになります。

最後までご覧いただきありがとうございます。
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