
Excelでタスクの完了チェックや修正履歴を残したいときに便利なのが「取り消し線」。
しかし、付け方・消し方・検索方法など、実はあまり知られていない機能でもあります。
この記事では、以下のような疑問にまとめて答えていきます
- ショートカットで取り消し線を付けたい
- 間違えて付いた取り消し線を消したい
- 取り消し線付きのセルだけを検索したい
- 勝手に取り消し線が出て困っている…?
図解を交えて、わかりやすく解説していきます。
1. Excelで取り消し線を付ける基本操作
1.1 リボンから設定する方法
- 取り消し線を付けたいセルを選択
- メニュー[ホーム]→[フォント]内の「abc」に横線が入ったアイコンをクリック
1.2 打消し線アイコンが見えない場合の対処法
Excelの一部バージョンでは、[ホーム]タブの「フォント」グループに取り消し線ボタンが表示されないことがあります。
その場合、以下の手順で打消し線のコマンドをリボンに追加することで使いやすくなります。
【設定手順:リボンに「打消し線」コマンドを追加する】

- Excel画面で上部の[ファイル]をクリック
- 左下の[オプション]を選択
- [リボンのユーザー設定]を選ぶ
- 右側の「メインタブ」欄から[ホーム]を展開し、「フォント」の下に新しいグループ(表示名変更)を選択
- 左側の「コマンドの選択」から「すべてのコマンド」を選び、「打消し線」を探す
- [追加≫]を押してリボンに追加し、[OK]で完了
これで、リボンに「ab」の横線アイコンが常に表示されるようになります。
2. ショートカットキーで素早く入力する方法
取り消し線のショートカットキーは以下です
- Windows:
Ctrl
+5
- Mac:
⌘ Command
+Shift
+X
3. 取り消し線を消す(解除する)方法
取り消し線を消すには、再度同じボタンをクリックするか、書式のクリアを使います。
- リボンの「abc」ボタンを再度押す
- もしくは「書式のクリア」で完全に削除
4. 「勝手に取り消し線が付く」原因と対処法
よくある原因は以下の通りです
- セルに条件付き書式が適用されている
- 他のシートのコピー貼り付け時に書式が残った
- マクロや外部ツールが影響していることも
特に「条件付き書式」は確認しましょう!
[ホーム]→[条件付き書式]→[ルールの管理]
5. 取り消し線の色は変えられる?
取り消し線自体の色変更はできませんが、「フォントの色」を変えることで強調できます。
例:グレーにして目立たなくする、赤にして強調する
6. 二重線になってしまうのはなぜ?
以下のようなケースが該当します
- 重複して取り消し線を適用している
- 条件付き書式+直接書式で両方に設定がある
→ 一度「書式のクリア」でリセットし、改めて設定しましょう。
7. 取り消し線付きのセルを検索・抽出する方法
通常の検索(Ctrl + F)では反応しませんが、次の方法なら可能です
- 条件付き書式ルールを確認する
- フィルター機能+ユーザー定義書式で抽出する
取り消し線がついたセルをExcelで検索する方法【条件付き書式対応】
まとめ:目的別に取り消し線を使いこなそう
よくある目的 | 方法 |
---|---|
すぐに取り消し線を付けたい | Ctrl + 5(ショートカット) |
間違えて付けた線を消したい | ボタン再クリック or 書式のクリア |
リボンにアイコンが出ない | 「リボンのユーザー設定」で打消し線を追加 |
勝手に付くのを防ぎたい | 条件付き書式や貼り付け時の書式に注意 |