
Excelでデータを並び替えるとき、いちいちフィルターや並び替えメニューを使っていませんか?
SORT関数 を使えば、データの並び替えを自動化できるだけでなく、元の表を保持したまま、新しい並び替え済みデータを作成できます。
この記事では、SORT関数の構文から基本的な使い方、昇順・降順の切り替え方、FILTER関数との併用例までわかりやすく紹介します。
目次
SORT関数とは?
- 読み方:ソート関数
- 用途:指定した範囲を昇順または降順で並び替えて表示する関数
構文
=SORT(配列, [並び替えの基準となる列番号], [並び順], [列ごとの並び替え])
引数 | 説明 |
---|---|
配列 | 並び替える元の範囲(テーブルなど) |
並び替えの基準列(省略可) | 1=1列目、2=2列目など。省略すると1列目基準 |
並び順(省略可) | 1=昇順(デフォルト)、-1=降順 |
列ごとの並び替え(省略可) | FALSE=行単位(デフォルト)、TRUE=列単位で並び替え |
基本的な使い方
例1:1列目を基準に昇順で並び替え
=SORT(A2:B6)
→ A列(氏名など)を基準に並び替えられた表を表示
例2:3列目を基準に降順で並び替え

=SORT(A2:B6, 3, -1)
→ B列(点数など)を基準に高い順で並び替える
応用パターン
1. FILTER関数と組み合わせて並び替え+抽出

=SORT(FILTER(A2:C10, B2:B10="営業"), 2, -1)
→ 「営業部」の人だけを点数順に並び替えて表示
2. 横並びデータを列単位で並び替え
=SORT(A1:E1,,1,TRUE)
→ 列方向に並んだ値を昇順で並び替える
注意点と補足
注意点 | 解説 |
---|---|
元データは変更されない | 並び替えた結果を別の場所に表示する仕組みです |
動的配列に対応したバージョンが必要 | Excel 365 / 2019以降で利用可能 |
空白行があるとソート結果が崩れることも | FILTER関数と組み合わせると安定しやすい |
他の並び替え方法との違い
方法 | 特徴 | 自動更新 | 元データ保持 |
---|---|---|---|
並び替え(メニュー) | 一時的な並び替え | × | × |
SORT関数 | 関数ベースで常に最新に反映 | ◎ | ◎ |
VBAで並び替え | カスタマイズ性は高い | △ | △ |
まとめ|SORT関数で並び替えを自動化しよう
SORT関数は、データの並び替えを手動操作から自動化する強力な関数です。
- 昇順・降順を指定して並び替え可能
- 元データを変更せず、新しい一覧として表示できる
- FILTER関数などと組み合わせることで、さらに柔軟なデータ操作が可能
業務効率や表の整備をアップさせるには、SORT関数を積極的に取り入れてみましょう。
関連リンク
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