
Excelで「小数点以下を四捨五入して処理したい」と思ったことはありませんか?
金額の端数処理、計算結果の桁数調整、見た目を揃えたレポート作成など、数値をきれいに丸める処理は日常業務でよく発生します。
そんなときに便利なのが ROUND関数(ラウンド関数) です。
この記事では、ROUND関数の基本構文と使い方から、ROUNDUP・ROUNDDOWNとの違いまで、図解でわかりやすく解説します。
目次
ROUND関数とは?
- 読み方:ラウンド関数
- 用途:指定した桁数で数値を四捨五入して返す関数
構文
=ROUND(数値, 桁数)
引数 | 内容 |
---|---|
数値 | 丸めたい数値またはセル |
桁数 | 丸めたい小数点の位置(正の値=小数点以下、0=整数、負の値=10の位など) |
基本的な使い方
例1:小数第1位までで四捨五入

=ROUND(3.1415, 1)
→ 結果:3.1
例2:整数で四捨五入(小数を消す)
=ROUND(7.8, 0)
→ 結果:8
例3:10の位で四捨五入
=ROUND(1234, -1)
→ 結果:1230
ROUNDUP・ROUNDDOWNとの違い
関数 | 動作 | 例(7.4, 桁数 0) | 結果 |
---|---|---|---|
ROUND | 四捨五入 | =ROUND(7.4, 0) | 7 |
ROUNDUP | 切り上げ | =ROUNDUP(7.4, 0) | 8 |
ROUNDDOWN | 切り捨て | =ROUNDDOWN(7.4, 0) | 7 |
よくある応用パターン
1. 金額を百円単位で四捨五入
=ROUND(A2, -2)
→ A2の金額を「100円単位」に四捨五入(例:1284 → 1300
)
2. 平均点を1の位で四捨五入して表示
=ROUND(AVERAGE(B2:B10), 0)
→ 平均値を整数で見せたいときに便利です。
3. 数値が空白のときは空欄にする(IFとの併用)
=IF(A2="", "", ROUND(A2, 1))
→ 空白対策でエラーや不要なゼロ表示を防げます。
注意点とよくあるミス
内容 | 解説 |
---|---|
表示形式の「小数点以下の桁数」とは別物 | ROUND関数は「実際の値」を丸めます |
四捨五入のルールは「5以上切り上げ、4以下切り捨て」 | 見た目が違っても丸め処理が反映されています |
負の桁数の使い方が意外と便利 | 10の位、100の位などの丸め処理に有効 |
まとめ|ROUND関数で数値の整形・端数処理を自動化
ROUND関数は、Excelで数値をきれいに丸めたいときの基本ツールです。
- 小数点以下の調整や金額の端数処理に便利
- ROUNDUP・ROUNDDOWNとの違いを理解して使い分け
- IFやAVERAGEとの組み合わせで柔軟な処理も可能
見た目の統一感やレポートの精度向上に役立つ関数なので、ぜひ日常業務で活用してみてください。
関連リンク
- Excel関数一覧|よく使う関数まとめ
- 【解説】ExcelのROUNDUP関数とは?切り上げで数値を調整する方法
- 【解説】ExcelのROUNDDOWN関数とは?切り捨て処理の使い方
- 【解説】ExcelのIF関数とは?条件で出力を分ける方法
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