
「条件が当てはまらないときに何かしたい」
「TRUEとFALSEを反転させて制御したい」
そんな場面で役立つのが NOT関数 です。
NOT関数は、TRUE(真)をFALSE(偽)に、FALSEをTRUEに変換するシンプルな論理関数です。
IF関数など他の関数と組み合わせて、条件の逆を簡単に処理できるようになります。
この記事では、NOT関数の基本構文から実践的な活用例まで、わかりやすく解説します。
目次
NOT関数とは?
NOT関数は、論理値(TRUEまたはFALSE)を反転する関数です。
■ 構文
=NOT(論理式)
- 論理式:TRUEまたはFALSEを返す数式や条件(例:A1>100 など)
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(数値) | B列(数式) | C列(結果) | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | 150 | =A2>100 | TRUE | 100より大きい → TRUE |
2 | 150 | =NOT(A2>100) | FALSE | NOTで反転 → FALSE |
3 | 80 | =NOT(A3>100) | TRUE | 100以下 → TRUEに反転される |
4 | 空欄 | =NOT(ISBLANK(A4)) | FALSE | 空欄なのでISBLANKはTRUE → NOTでFALSE |
活用テクニックと使用例
IF関数と組み合わせて「〜でない場合」を指定
=IF(NOT(A2="完了"), "対応中", "完了")
→ A2が「完了」でない場合、「対応中」と表示。
データ入力チェック(未入力を検出)
=IF(NOT(ISBLANK(A2)), "入力済み", "未入力")
→ セルが空でなければ「入力済み」と表示。
チェックボックスと連携(FALSEをTRUEに)
GoogleスプレッドシートやExcelでのフォーム処理でも「未チェック=TRUE」として扱える。
他の論理関数との違い・組み合わせ
関数名 | 役割 | 主な使い方 |
---|---|---|
NOT | TRUE⇔FALSEを反転 | 条件の逆処理 |
AND | すべての条件がTRUEでTRUE | =AND(A1>0, B1<100) |
OR | どれか1つでもTRUEならTRUE | =OR(A1="OK", B1="OK") |
IF | 条件に応じて結果を分岐させる | =IF(A1>0, "有効", "無効") |
注意点と特徴
- 引数がTRUEまたはFALSEを返す式である必要があります
NOT("文字列")
のような形式では意図通りに動かないことがあるため、論理式と組み合わせるのが基本- 複雑な条件処理では AND/OR/NOTのネスト構造に注意が必要
まとめ:NOT関数で「逆の条件」を簡単に処理!
- NOT関数はTRUEとFALSEを反転させるシンプルな論理関数
- 単体よりも、IF関数・AND・OR・ISBLANKなどと組み合わせることで威力を発揮
- 「〜ではない」という否定の条件処理を簡単に実装可能
条件分岐やチェック処理をスマートに構築したいときは、NOT関数をぜひ活用してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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