
「この数は3で割り切れる?」「偶数か奇数かを自動で判別したい」
そんなときに便利なのが MOD関数(モッド関数) です。
MOD関数を使えば、割り算の余りを簡単に求めることができ、
数値の周期的な処理や、偶数・奇数判定、割り切れ判定など、幅広いシーンで活躍します。
この記事では、MOD関数の基本的な使い方から、IF関数との組み合わせ例までわかりやすく紹介します。
目次
MOD関数とは?
- 読み方:モッド関数
- 用途:割り算の余り(剰余)を返す関数
構文
=MOD(数値, 除数)
引数 | 内容 |
---|---|
数値 | 割られる数 |
除数 | 割る数(ゼロ不可) |
基本的な使い方
例1:10 ÷ 3 の余りを求める

=MOD(10, 3)
→ 結果:1
(3×3=9、余り1)
例2:セルの値を使って余りを求める
=MOD(A2, 5)
→ A2の数値を5で割った余りを返す
実務で使える応用パターン
1. 偶数・奇数の判定
=IF(MOD(A2, 2)=0, "偶数", "奇数")
→ A2が2で割り切れれば偶数、それ以外は奇数
2. 指定単位で割り切れるかを判定
=IF(MOD(A2, 100)=0, "OK", "NG")
→ A2が100の倍数かどうかをチェック
3. 周期的な処理に使う(例:色分け、出力切替)
=MOD(ROW(), 2)
→ 行番号が奇数・偶数で処理を分けたい場合などに便利
注意点とよくあるミス
問題 | 対処法 |
---|---|
除数が0になる | MOD(数値, 0) はエラーになるので、除数はゼロ以外で設定 |
負の数を使ったときに結果が意外 | MOD(-7, 3) → 結果は 2 (Excelの仕様) |
「割り切れた」は =0 で判定する | IF(MOD(A2, 5)=0, "割り切れる", "割り切れない") のように使うと便利 |
まとめ|MOD関数で「割り算の余り」処理を自動化しよう
MOD関数は、数値を割った際の余りを求められる便利な関数です。
- 奇数・偶数の判定、周期処理、割り切れチェックに活用できる
- IF関数やROW関数と組み合わせれば応用範囲が広がる
- 数学的な処理だけでなく、業務ロジックにも応用可能
特に「繰り返し処理」「偶数奇数処理」「複数条件のチェック」などを自動化したいときに、MOD関数は大いに役立ちます。
関連リンク
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