
Excelで「文字列の途中から一部を抜き出したい」と感じたことはありませんか?
たとえば「商品コードの中央部分だけ取りたい」「氏名から名前だけ抽出したい」など、先頭でも末尾でもなく“中間”を扱う場面は意外と多いものです。
そこで活躍するのが MID関数。
この記事ではMID関数の基本構文から実用的な応用例、他関数との組み合わせテクニックまでまとめて紹介します。
目次
MID関数とは?
MID関数は、文字列の任意の位置から指定した文字数を抜き出す関数です。
■ 構文
=MID(文字列, 開始位置, 文字数)
- 文字列:対象となる文字列またはセル参照
- 開始位置:文字列の中で抽出を始める位置(1から始まる)
- 文字数:取り出したい文字数
使用例データ(サンプル表)
セル | A列(元データ) | B列(数式) | 結果 |
---|---|---|---|
1 | 氏名 | =MID(A2,1,2) | 太郎 |
2 | 田中 太郎 | =MID(A3,4,2) | 太郎 |
3 | ABC-123-XYZ | =MID(A4,5,3) | 123 |
4 | 商品コード:XYZ | =MID(A5,7,3) | XYZ |
応用テクニックと活用例
氏名から「名前」だけを取り出す
全角スペースの位置を検索し、その次から抽出
=MID(A2, FIND(" ", A2) + 1, LEN(A2))
商品コードから中間の分類コードを取り出す

「AB-123-CD」のような形式から「123」を抜き出す。
=MID(A2, 4, 3)
FIND関数との組み合わせ
動的に位置を決定して抽出
=MID(A2, FIND("-", A2)+1, FIND("-", A2, FIND("-", A2)+1) - FIND("-", A2) - 1)
※1番目と2番目の「-」の間の文字を取り出す
注意点とポイント
- 開始位置は1から数える点に注意(0ではない)
- 文字数が多すぎると、残りの文字すべてが返る
LEFT
やRIGHT
では対応できない中間の処理に最適
まとめ:MID関数で柔軟な文字列処理を!
- 文字列の中央部分を取り出すのに便利な関数
FIND
やLEN
と組み合わせることでさらに応用範囲が広がる- 名前やコードの分解・加工、フォーム入力の整理など実用性◎
MID関数は、Excelでの文字列処理を強化する重要なツールです。
RIGHT・LEFTと組み合わせて、より柔軟な操作を実現しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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