
Excelで「一番大きい値を調べたい」と思ったことはありませんか?
テストの最高点、月別売上の最大額、在庫の最も多い商品など、最大値を自動的に抽出したい場面は意外と多いものです。
そんなときに使えるのが MAX関数 です。
この記事では、MAX関数の基本構文や使い方から、他関数との組み合わせ例、MIN関数との違いまでわかりやすく解説します。
目次
MAX関数とは?
- 読み方:マックス関数
- 用途:指定した範囲の中で最大値(最も大きい数値)を返す関数
構文
=MAX(数値1, [数値2], ...)
- 引数には セル範囲(例:
A1:A10
)や複数のセル、直接数値を入力することも可能
基本的な使い方
例1:範囲から最大値を取得する

=MAX(B2:B10)
→ B2~B10の中で最も大きな数値を返します。
例2:複数の数値を直接指定する
=MAX(45, 88, 61)
→ この場合は 88 を返します。
応用パターンと組み合わせ例
1. IF関数と組み合わせる(条件付きで最大値表示)

=IF(MAX(B2:B10)>=90, "高得点あり", "90点未満")
→ 最大値が90点以上なら「高得点あり」と表示
2. 条件付き最大値(配列関数やフィルター関数の利用)
※2020以降のExcelでは MAXIFS
関数も使用可能
=MAXIFS(C2:C10, B2:B10, "女性")
→ B列が「女性」の行だけを対象にC列の最大値を取得します。
MIN関数との違い
関数 | 返す値 | 用途例 |
---|---|---|
MAX | 最大値(最も大きい数) | 最高点、最大売上、最長作業時間など |
MIN | 最小値(最も小さい数) | 最低点、最小在庫、最短時間など |
よくある注意点
状況 | 対処法 |
---|---|
空白セルが含まれる | 自動的に無視される(問題なし) |
数値以外の文字列が含まれる | 無視されるが、データ型に注意 |
エラー値が混在している | #VALUE! エラーになることがあるため、IFERROR との併用がおすすめ |
まとめ|MAX関数で一番大きな値をすぐに取得
MAX関数を使えば、数値データの中から瞬時に最大値を取得できます。
- 単純な範囲指定だけでなく、条件付き表示にも対応
MIN関数
との使い分けで、データの上下限をチェックMAXIFS関数
(Excel 2019以降)と組み合わせれば、複数条件での最大値取得も可能
日々の表作成やデータ分析において、MAX関数は非常に役立つ関数のひとつです。ぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
関連リンク
- Excel関数一覧|よく使う関数まとめ
- 【解説】ExcelのMIN関数とは?最小値を求める方法と活用例
- 【解説】ExcelのIF関数とは?条件によって処理を分ける使い方と構文
- 【図解】IF関数ネストの基本と複雑な条件分岐の書き方
コメント