
「アルファベットの表記ゆれをなくしたい」
「メールアドレスやコードを小文字で統一したい」
そんなときに便利なのが LOWER関数 です。
LOWER関数は、文字列に含まれる英字をすべて小文字に変換する関数で、データ整形や表記統一に役立ちます。
この記事では、LOWER関数の基本構文、実用的な使い方、他の関数との組み合わせまでわかりやすく解説します。
目次
LOWER関数とは?
LOWER関数は、指定した文字列のすべての英大文字を英小文字に変換するExcel関数です。
ひらがな・カタカナ・漢字・記号などは変化しません。
■ 構文
=LOWER(文字列)
- 文字列:小文字に変換したいセルや文字列
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(元データ) | B列(数式) | 結果 | 補足 |
---|---|---|---|---|
1 | EXCEL | =LOWER(A2) | excel | 英大文字すべてを小文字に変換 |
2 | Webデザイン | =LOWER(A3) | webデザイン | 英字のみ変換、日本語はそのまま |
3 | ID:AB123 | =LOWER(A4) | id:ab123 | 英字のみ変換、記号・数字は維持 |
4 | 太郎@example.COM | =LOWER(A5) | 太郎@example.com | メールアドレスの変換に便利 |
応用テクニックと活用例
メールアドレスを小文字に統一する
=LOWER(A2)
→ 表記ゆれを防ぎ、入力ミスや検索不一致の回避に役立ちます。
LOWER × VLOOKUPで検索精度をアップ
=VLOOKUP(LOWER(A2), 範囲, 列番号, FALSE)
→ 大文字・小文字の違いによる不一致を防ぎます。
LOWER × IF で条件付き整形
=IF(A2<>"", LOWER(A2), "")
→ 入力があるときだけ小文字化を適用。
他の変換関数との比較表
関数名 | 概要 | 主な用途例 |
---|---|---|
LOWER | 英字をすべて小文字に変換 | メールや識別コード統一 |
UPPER | 英字をすべて大文字に変換 | 強調、コード統一など |
PROPER | 各単語の先頭のみ大文字に変換 | 氏名・タイトル整形など |
まとめ:LOWER関数で英字表記をスッキリ統一!
- 英字をすべて小文字に変換する関数で、表記ゆれを防げる
- 日本語や記号、数字には影響を与えず、データを安全に整形
- メールアドレス、識別ID、検索条件の整備などに便利
UPPER
やPROPER
と使い分けることで、整った表作りが可能
小さな表記ミスが大きなトラブルを生まないように、LOWER関数を活用して安定したデータ管理を実現しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。
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