
「このセルに値が入っているかどうかをチェックしたい」
「未入力のときだけ警告を表示したい」
そんな場面で便利なのが ISBLANK関数 です。
ISBLANK関数は、指定したセルが空であればTRUE、何らかの値が入っていればFALSEを返す関数です。
この記事では、ISBLANK関数の基本的な使い方から、IF関数との組み合わせ、よくある注意点までをわかりやすく紹介します。
目次
ISBLANK関数とは?
ISBLANK関数は、指定したセルが「完全に空」かどうかを判定するExcelの論理関数です。
■ 構文
=ISBLANK(セル)
- セル:空かどうかを確認したいセル参照
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(入力値) | B列(数式) | 結果 | 説明 |
---|---|---|---|---|
1 | (空白) | =ISBLANK(A2) | TRUE | 空欄なのでTRUE |
2 | 123 | =ISBLANK(A3) | FALSE | 値が入っているためFALSE |
3 | “”(空文字) | =ISBLANK(A4) | FALSE | 関数や式で空文字を返してもFALSE |
4 | =”” | =ISBLANK(A5) | FALSE | 数式で空白を返す場合もFALSEになる |
活用テクニックと使用例
IF関数と組み合わせて未入力のセルに警告を出す
=IF(ISBLANK(A2), "入力してください", "OK")
→ A2が空白なら「入力してください」と表示。
入力が完了したセルのみ計算に含める
=IF(ISBLANK(A2), "", A2 * 10)
→ 空欄のときは空白、値があるときだけ計算。
入力チェックの条件付き書式に使う
条件付き書式の数式に =ISBLANK(A2)
を指定すれば、空白セルだけ色付け可能。
ISBLANKと他の「空白判定」との違い
方法 | 空白判定 | “”(空文字)に対して | 備考 |
---|---|---|---|
ISBLANK(A1) | TRUE/FALSE | FALSE | セルに何も入っていない場合のみTRUE |
=A1="" | TRUE/FALSE | TRUE | “”も空として判定される |
=LEN(A1)=0 | TRUE/FALSE | TRUE | 文字数ベースでの判定 |
注意点と特徴
- セルが完全に未入力でなければ ISBLANKはFALSEを返します
- 数式
=""
が入力されている場合も空白ではなく「空文字」扱いになる - 入力チェックや未記入検出では、必要に応じて
=A1=""
との使い分けが重要
まとめ:ISBLANK関数で未入力チェックをスマートに!
- ISBLANK関数は、セルが空かどうかを確認できるシンプルな関数
- IF関数や条件付き書式と組み合わせて、入力漏れの検出や警告表示に活用可能
=""
やLEN=0
との違いを理解しておくと、より正確な処理ができる
シートの品質管理や入力フォームの作成に、ISBLANK関数は欠かせない存在です!

最後までお読みいただきありがとうございます。
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