
「指定した日付の月末をすばやく取得したい」
「毎月の締日や最終日を自動で計算したい」
そんなときに便利なのが EOMONTH関数 です。
EOMONTH関数は、基準日から指定した月数だけ前後に移動し、その月の末日を返す関数です。
締日処理や帳簿作成、請求スケジュールの自動化に役立ちます。
この記事では、EOMONTH関数の構文、使用例、EDATE関数との違いまでわかりやすく解説します。
目次
EOMONTH関数とは?
EOMONTH関数は、指定した日付から任意の月数前後の**「月末日」を取得**できる関数です。
■ 構文
=EOMONTH(開始日, 月数)
- 開始日:基準となる日付(セル参照や
TODAY()
も可) - 月数:正の数=未来、負の数=過去、0=当月末
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(基準日) | B列(月数) | C列(数式) | 結果 |
---|---|---|---|---|
1 | 2025/01/15 | 0 | =EOMONTH(A2, B2) | 2025/01/31 |
2 | 2025/01/31 | 1 | =EOMONTH(A3, B3) | 2025/02/28 |
3 | 2025/05/16 | -2 | =EOMONTH(A4, B4) | 2025/03/31 |
4 | TODAY() | 1 | =EOMONTH(TODAY(), B5) | 今日から1か月後の月末 |
活用テクニックと使用例
毎月の締日を自動計算
=EOMONTH(A2, 0)
→ 基準日と同じ月の末日を取得。
請求書の支払期日を月末に設定
=EOMONTH(A2, 1)
→ 発行日(A2)の翌月末を自動表示。
月末+1日(翌月1日)を取得
=EOMONTH(A2, 0) + 1
→ 翌月の開始日を自動取得(支払い処理や繰越処理に便利)
EOMONTHとEDATEの違い
項目 | EOMONTH関数 | EDATE関数 |
---|---|---|
戻り値 | 月末日を返す | 同じ日付(補正あり)を返す |
例 | EOMONTH("2025/1/15", 0) → 1/31 | EDATE("2025/1/15", 0) → 1/15 |
主な用途 | 月末処理、締日管理、スケジュール計算 | 契約日、支払日、期間処理 |
注意点と特徴
- 月数にマイナスを指定すれば過去の月末が取得できる
- 開始日が月末でなくても、その月の最終日が返る
- 時間は含まれず、日付のみのシリアル値で返される
まとめ:EOMONTH関数で月末処理をスマートに!
- EOMONTH関数は、基準日から前後の月末日を自動で取得できる便利な関数
- 締日や支払期日など、「月末」が基準となる処理に最適
EDATE
やTODAY
関数と組み合わせれば、柔軟なスケジュール管理が可能- 月末処理を効率化したいなら、まず覚えておきたい関数のひとつ!

最後までお読みいただきありがとうございます。
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