
Excelのプルダウンリスト(ドロップダウン)は、入力ミスを防ぎ作業効率を高めてくれる便利な機能です。
しかし、選択肢が多くなると視認性が悪くなり、「どれを選んだのか分かりにくい」と感じることもあります。
そこで活用したいのが「条件付き書式による色分け」です。選んだ項目ごとにセルの色を変えることで、見やすく、分類しやすい表が作成できます。
この記事では、Excelでプルダウンリストの選択肢に自動で色をつける方法と、注意点・応用例について解説します。
目次
プルダウンに色をつけるには「条件付き書式」を使う
- Excelには、セルの値に応じて色や書式を変える「条件付き書式」という機能があります
- プルダウンで選んだ値に応じて、色を自動で切り替えることができます
- 条件付き書式とプルダウンは別々の機能ですが、組み合わせると視認性が大幅に向上
プルダウン+色分けの設定手順(基本編)
1. プルダウンリストを設定する

- 対象セルに「データ」タブ →「データの入力規則」→「リスト」でプルダウンを作成
例:営業部,総務部,経理部,人事部
2. 条件付き書式を開く

- 対象セルを選択した状態で
→「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「新しいルール」
3. 「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択
- 「指定の値に等しい」を選び、以下のように設定
条件(例) | 書式(例) |
---|---|
営業部 | 背景色:青 |
総務部 | 背景色:緑 |
経理部 | 背景色:黄色 |
人事部 | 背景色:ピンク |
4. 書式を設定して完了
- 条件ごとにルールを追加していけば、複数の色を自動で割り当てられます
応用:複数行にまたがる色分け(範囲適用)
- 色分け対象が複数行ある場合、対象範囲全体に条件付き書式をコピーするだけでOK
- 例:
B2:B20
にプルダウンがある場合 → その範囲すべてを選択して条件付き書式を設定
よくあるエラーと対処法
トラブル | 原因と対処法 |
---|---|
色が反映されない | 値の前後にスペースがある/全角・半角の違い |
条件が1つしか設定できない | 複数の条件を1つずつルール追加する必要がある |
複数セルで設定しても色が出ない | 最初のセルのみに設定していて反映されていない |
補足:ルールの管理・編集の方法
- 条件付き書式 →「ルールの管理」で、すべての条件を一覧表示&編集可能
- 「適用先範囲」を調整することで、あとから範囲を広げたり絞ったりも簡単です
まとめ
- プルダウンリストに色をつけるには「条件付き書式」を使う
- 各値に対して1つずつルールを追加し、書式を割り当てる
- セルの選択範囲や値の一致に注意すれば、誰でも簡単に視認性をアップできる

最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
※ コメントは確認後に公開されます。反映まで少し時間がかかる場合があります。