
Excelで「特定の条件に当てはまる件数を数えたい」ときに活躍するのが COUNTIF関数(カウントイフ関数)です。
この関数を使えば、「80点以上の人数」「Aという商品が何件あるか」など、条件付きでセルの数をカウントすることが簡単にできます。
この記事では、COUNTIF関数の基本的な使い方、よく使うパターン、COUNTIFS関数との違い、そしてエラー対策まで、わかりやすく解説します。
目次
COUNTIF関数とは?
- 読み方:カウントイフ関数
- 用途:指定した1つの条件に一致するセルの数をカウントする
- 構文:
=COUNTIF(範囲, 条件)
引数 | 内容 |
---|---|
範囲 | 検索対象となるセル範囲 |
条件 | 判定に使用する条件(例:”A”, “>=80”, “<>0” など) |
基本的な使い方
例1:80点以上のセルをカウントする

=COUNTIF(B2:B10, ">=80")
→ 範囲B2~B10の中で、80以上の数値が入力されたセルの個数をカウントします。
例2:文字列に一致するセルをカウント
=COUNTIF(A2:A10, "りんご")
→ 範囲内で「りんご」と入力されているセルの個数を返します。
よく使う応用パターン
1. ワイルドカード(部分一致)
*
:任意の文字列?
:任意の1文字
=COUNTIF(A2:A10, "*チーズ*")
→ 「スライスチーズ」「とろけるチーズ」など、”チーズ” を含むセルをカウント
2. セル参照を条件に使う
=COUNTIF(B2:B10, G1)
→ G1セルに入力された値を条件として使用できるので、柔軟なフィルターが可能です。
3. NOT条件(除外条件)
=COUNTIF(A2:A10, "<>りんご")
→ 「りんご」以外のデータをカウント
COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違い
関数 | 条件の数 | 主な用途 |
---|---|---|
COUNTIF | 1つだけ | 「80点以上」「Aの商品」など |
COUNTIFS | 2つ以上 | 「80点以上かつ女性」など複数条件を指定したいときに使用 |
→ 複数条件を扱いたいときはCOUNTIFS関数を使う必要があります。
よくあるエラーと注意点
症状 | 原因と対策 |
---|---|
正しくカウントされない | セルの値が文字列扱いになっている可能性(例:”100″) |
ワイルドカードが効かない | " で囲んでいない、または誤った記号を使用している |
条件に「&」や「セル参照」がうまく使えない | 文字列結合 & を正しく使う必要がある(例:">=" & A1 ) |
まとめ|COUNTIF関数で条件付き集計を効率化
COUNTIF関数は、Excelでの「条件付きカウント」に欠かせない基本関数です。
- 数値・文字列・記号などさまざまな条件に対応可能
- セル参照やワイルドカードと組み合わせて柔軟な集計が可能
- COUNTIFS関数との違いを理解すれば、より高度な分析にも対応できます
実務や日常の表作成で、「何件該当するのか?」を一瞬で把握できる便利な関数なので、ぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
関連リンク
- Excel関数一覧|よく使う関数まとめ
- 【解説】ExcelのCOUNT関数とは?数値セルの件数をカウントする方法
- 【比較】COUNT関数とCOUNTIF関数の違いと使い方まとめ
- 【解説】COUNTIFS関数とは?複数条件でセルをカウントする方法
コメント