
「名前と部署をつなげて1つのセルに表示したい」
「商品コードと分類コードを組み合わせたい」
そんなときに便利なのが、CONCAT関数です。
CONCAT関数は、Excel 2019以降で使える文字列結合の新しい標準関数で、従来のCONCATENATE
関数の後継として推奨されています。
この記事では、CONCAT関数の基本的な使い方から、改行・区切り文字の工夫、他関数との連携方法まで紹介します。
目次
CONCAT関数とは?
CONCAT関数は、複数の文字列やセルをつなげて1つの文字列にする関数です。
構文
=CONCAT(文字列1, [文字列2], …)
- 文字列1, 文字列2…:結合したい文字列、セル、範囲など
- セル範囲の指定も可能(例:
A1:A3
)
使用例データ(サンプル表)

セル | A列(姓) | B列(名) | C列(部署) | D列(数式) | E列(結果) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 山田 | 太郎 | 営業部 | =CONCAT(A2, B2) | 山田太郎 |
2 | 山田 | 太郎 | 営業部 | =CONCAT(A3, " ", B3) | 山田 太郎 |
3 | 山田 | 太郎 | 営業部 | =CONCAT(A4, "(", C4, ")") | 山田(営業部) |
4 | – | – | – | =CONCAT(A2:C2) | 山田太郎営業部 |
応用テクニックと活用例
スペースやカッコを含めて表示
=CONCAT(A2, " ", B2, "|", C2)
→ 「山田 太郎|営業部」
改行を入れる場合(TEXTJOINを使うのが推奨)

=TEXTJOIN(CHAR(10), TRUE, A2:C2)
※ Alt + Enter
で折り返し表示に対応
TEXT関数と組み合わせる
="日付:" & TEXT(A2, "yyyy年m月d日")
CONCATとCONCATENATEの違い
比較項目 | CONCAT関数 | CONCATENATE関数 |
---|---|---|
提供バージョン | Excel 2019以降 | Excel 2016以前まで |
セル範囲指定 | 可能(A1:A3など) | 不可(個別に指定が必要) |
今後の推奨 | 推奨される新しい形式 | 旧式(非推奨) |
注意点とポイント
- セル範囲(A1:A3など)を指定して一括結合可能(便利)
- セルが空白の場合でも結合される
- セル内改行は
TEXTJOIN
のほうが柔軟に対応可能
まとめ:CONCAT関数で文字列結合を効率化!
CONCAT
は、複数の文字列やセル範囲をつなげる最新の結合関数CONCATENATE
の後継であり、今後はCONCATの使用が推奨- スペースや記号、他関数と組み合わせれば柔軟なレイアウトが可能
見やすく、整ったデータ表示を実現するために、CONCAT関数は覚えておいて損のない関数です!

最後までお読みいただきありがとうございます。
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