
売上と利益、アクセス数とコンバージョン率など、単位や傾向の異なる2つのデータを1つのグラフで比較したい場合に便利なのが「複合グラフ(コンボグラフ)」です。この記事では、Excelで複合グラフを作成する方法と活用のポイントをわかりやすく紹介します。
目次
複合グラフとは?
複合グラフとは、異なる種類のグラフ(例:棒グラフ+折れ線グラフ)を1つに組み合わせて表示するグラフ形式です。異なる単位のデータを比較したり、傾向と量の両方を視覚化したいときに役立ちます。
Excelで複合グラフを作る手順
サンプルデータの準備
月 | 売上(万円) | 利益率(%) |
---|---|---|
1月 | 120 | 18 |
2月 | 150 | 22 |
3月 | 170 | 19 |
4月 | 130 | 15 |
5月 | 160 | 25 |
作成方法

- A1:C6のセル範囲を選択
- 「挿入」タブ →「組み合わせグラフ」→「カスタム複合グラフ」を選択
- 「売上」を棒グラフ、「利益率」を折れ線グラフに設定
- 利益率に「第2軸(副軸)」を設定
これで、売上の変化と利益率の傾向を1つのグラフで確認できます。
編集ポイントとカスタマイズのコツ
- グラフタイトルの設定:「月別売上と利益率の比較」など、目的を明確に
- 軸ラベルの追加:左軸=売上(万円)、右軸=利益率(%)など単位を明示
- データラベルの表示:数値を直接表示すると伝わりやすい
- 色の調整:棒と線が見分けやすいように配色を工夫
複合グラフの活用例
1. 売上と利益率の比較
売上が伸びている月でも利益率が低い場合など、単独では見えない関係を可視化できます。
2. アクセス数とCV率の分析
Webサイトの訪問数とコンバージョン率を同時に追跡し、施策の成果を確認できます。
3. 生産量と不良率の監視
製造業において、数値の拡大と品質管理の両立を見える化できます。
よくあるエラーと対処法
- グラフが正しく表示されない → 副軸の設定漏れに注意
- 単位の違いで見にくい → 軸の最小値・最大値を手動で調整
- 線が細すぎる → 折れ線の太さやマーカーを調整して強調
まとめ
Excelの複合グラフを使えば、複数の視点からデータを一括で比較でき、より深い洞察が得られます。基本操作に加え、軸やラベルの工夫で見やすさ・伝わりやすさが大きく向上します。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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