
Excelで「1ならA、2ならB、3ならCのように値を返したい」というケースは意外と多くあります。
そんなときに便利なのが CHOOSE関数 です。
CHOOSE関数を使えば、指定したインデックス番号(順番)に応じて、複数の選択肢から特定の値を返すことができます。
この記事では、CHOOSE関数の基本構文と使い方、SWITCHやIF関数との違い、実務的な応用例までわかりやすく解説します。
目次
CHOOSE関数とは?
- 読み方:チューズ関数
- 用途:インデックス番号に応じて、指定した値の中から1つを返す関数
構文
=CHOOSE(インデックス番号, 値1, 値2, ..., 値N)
引数 | 説明 |
---|---|
インデックス番号 | 返す値の順番(1~Nの整数) |
値1〜値N | 返したい値やセル範囲を指定(文字列・数値どちらもOK) |
基本的な使い方
例1:1〜3の番号で選択肢を切り替える

=CHOOSE(A2, "東京", "大阪", "福岡")
→ A2に「2」が入っていれば、「大阪」と表示されます。
例2:曜日番号に応じて曜日を表示(1=日曜)
=CHOOSE(B2, "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")
→ カレンダー作成などで便利
応用パターン
1. VLOOKUPの代替として使う(簡易マスタ対応)
=CHOOSE(A2, "営業部", "総務部", "開発部")
→ A2が 1, 2, 3 の番号で部署名を返す
2. 配列と組み合わせて月別の処理を簡単に
=CHOOSE(MONTH(A2), "1月", "2月", "3月", "4月", "5月", "6月", "7月", "8月", "9月", "10月", "11月", "12月")
→ 日付から自動で月名を表示できる
SWITCH関数・IF関数との違い
関数 | 条件タイプ | 特徴 | 向いている場面 |
---|---|---|---|
CHOOSE | 数値の順番 | 順序に基づいて選択 | 固定の選択肢を番号で指定したいとき |
SWITCH | 値との一致 | 値を比較して対応結果を返す | 値が文字列や条件の場合に便利 |
IF / IFS | 論理条件 | 論理式を評価して分岐 | 条件が複雑なときや範囲を評価したいとき |
注意点と使い方のコツ
注意点 | 解説 |
---|---|
インデックスが1未満または範囲外 → エラー | =CHOOSE(0, "A", "B") → #VALUE! になる |
選択肢は最大254個まで指定可能 | それ以上使うとエラーになります |
インデックスに文字列は使えない | 必ず数値を使うか、数式で数値に変換して使うこと |
まとめ|CHOOSE関数で選択肢の自動化と見やすさを両立
CHOOSE関数は、番号に応じて柔軟に値を切り替える処理に適した関数です。
- 単純な選択肢の切り替えに強い
- IFやSWITCHよりもシンプルで直感的に記述可能
- 配列関数や日付関数との組み合わせで自動化も可能
複雑な条件分岐よりも、順序ベースの選択処理を効率化したいときにおすすめです。
関連リンク
- 【解説】ExcelのSWITCH関数とは?複数の値に応じた処理をシンプルに書く方法
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- Excel関数一覧|よく使う関数まとめ
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