
「Downloaded Maps Manager」は、Windowsに搭載されている地図機能の一部で、オフライン地図データの管理とアプリケーションによるアクセスを提供するサービスです。旅行中やネット接続が不安定な環境でも地図を利用できるように支援する機能ですが、使用頻度によっては無効化を検討することも可能です。
本記事では、「Downloaded Maps Manager」の概要、設定方法、推奨設定、無効化の可否などをわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Downloaded Maps Manager
- 内部名:MapsBroker
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(Windowsによって自動に変わる場合あり)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
Downloaded Maps Managerは、Windows上でオフライン地図データを管理し、アプリケーションからの地図へのアクセスを可能にするサービスです。Microsoft Mapsなどの地図アプリケーションが、インターネット接続なしでも地図表示を行う際に、このサービスが使われます。
主な用途と機能
- オフライン地図の管理
ダウンロード済みの地図データの読み込みと整理 - 地図アプリからのアクセス提供
Windows標準の地図アプリやナビアプリが地図にアクセスするためのサポート - バックグラウンドでの動作
必要に応じて自動で起動し、ユーザー操作なしで地図機能を維持
サービスの設定方法

- スタート →「サービス」と検索してアプリを開く
- 一覧から「Downloaded Maps Manager(MapsBroker)」を探す
- ダブルクリックして「プロパティ」を開き、スタートアップの種類と状態を確認
有効化/無効化の手順
通常は「手動」設定で問題ありません。地図アプリを使用しない場合は「無効」も検討可能です。
- 「Downloaded Maps Manager」を右クリック →「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「無効」または「手動」に設定
- 必要に応じて「停止」ボタンをクリックし、OKで閉じる
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(または無効)
- 理由:
- 地図機能を使用しないユーザーには不要なサービスであり、無効にしてもシステムに支障はありません
- 使用時には自動で起動するため、常時有効である必要がない
- パフォーマンスやセキュリティの観点から、不要なバックグラウンドサービスは停止が望ましい
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 地図アプリが「地図が読み込めません」と表示される
- オフライン地図がダウンロードできない
- 地図の読み込みが非常に遅い
解決手順
- サービスを再起動
MapsBrokerを「開始」状態にすることで解消する場合があります - オフライン地図データの削除と再取得
「設定」→「アプリ」→「オフラインマップ」から地図を削除・再インストール - Windows Updateの確認
古いバージョンの地図関連機能で不具合がある場合、更新で解消されることがあります
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Geolocation Service | 位置情報の提供 | 手動 |
Windows Location Provider | デバイスの現在地をアプリに提供 | 手動 |
Network Location Awareness | ネットワークの状況を通知 | 自動 |
FAQセクション
Q1:MapsBrokerを無効にしても大丈夫?
A1: 地図アプリやオフラインマップ機能を使わない場合は無効でも問題ありません。
Q2:再度地図を使いたくなったらどうする?
A2: サービスのスタートアップ種類を「手動」に戻し、「開始」すれば再び利用できます。
関連リンク
- Windowsサービス管理の基本ガイド
- Geolocation Serviceの解説
- Microsoft公式 MapsBroker 解説
まとめ
Downloaded Maps Managerは、Windowsにおいてオフライン地図の管理とアプリからの地図アクセスを可能にするサービスです。地図アプリを利用する場合は必要ですが、日常的に使用しないのであれば「手動」または「無効」に設定することでシステムの軽量化が図れます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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