
Windowsでワイヤレスディスプレイに画面を映す、DLNAでメディアを共有する、DIALでコンテンツをストリーミングするなどの操作を行う際、選択UIを管理するのが「DevicePicker」サービスです。
本記事では、DevicePickerの役割や設定、トラブルが発生した際の対処法をわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:DevicePicker
- 内部名:DevicePickerUserSvc
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(トリガー開始)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
DevicePicker は、Windows において Miracast・DLNA・DIAL などのワイヤレス機能を利用する際のデバイス選択インターフェース(UI)を制御・管理するサービス です。
ユーザーがワイヤレスディスプレイや他のメディアデバイスへ接続する際、利用可能なデバイスを一覧表示するUIを提供します。
主な用途と機能
- Miracastデバイスの選択UIを提供
ワイヤレスディスプレイに画面をキャストする際のデバイス選択を支援 - DLNAメディア共有時のデバイス選択
同一ネットワーク上の対応デバイスを一覧化 - DIALプロトコル対応のデバイス選択UI
スマートTVなどの機器とのストリーミング接続を仲介
サービスの設定方法

- スタートメニュー → 「サービス」と検索し起動
- 「DevicePicker User Service」を一覧から選択
- ダブルクリックで「プロパティ」を開き、状態やスタートアップの種類を確認
有効化/無効化の手順
このサービスはUI表示に関係するため、無効化は非推奨です。
- サービス一覧で「DevicePicker User Service」を右クリック
- 「プロパティ」→「スタートアップの種類」を「手動」に設定(既定)
- 状態が「停止中」の場合は「開始」をクリック
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(トリガー開始)
- 理由: 必要なときに自動で起動されるため、通常は設定変更不要。無効にするとデバイス選択画面が表示されなくなる可能性があります。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 「ワイヤレスディスプレイに接続」画面で何も表示されない
- MiracastやDLNAの接続先が一覧に表示されない
- 接続UIがフリーズするまたは反応しない
解決手順
- DevicePickerサービスの状態を確認
停止中なら再起動 - ネットワーク接続の確認
同一Wi-Fiに接続されているか確認 - Windowsファイアウォールの例外確認
通信がブロックされていないか確認 - システムファイルチェック
sfc /scannow
を管理者モードで実行し、破損ファイルを修復
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Connected Devices Platform Service | デバイスとの接続をサポート | 手動 |
DeviceAssociationBroker | ペアリング・接続の仲介 | 手動 |
Cast to Device Service | DLNAキャスト支援 | 手動 |
FAQセクション
Q1:DevicePickerを無効にしても大丈夫?
A1: MiracastやDLNA接続時の選択画面が表示されなくなる可能性があるため、無効化は推奨されません。
Q2:接続デバイスが表示されないときは?
A2: DevicePickerサービスが起動しているか確認し、ネットワーク設定・ファイアウォールも合わせてチェックしてください。
関連リンク
まとめ
DevicePickerは、MiracastやDLNAといったワイヤレス機能を使う際に、ユーザーに接続先を選ばせるUIを提供するサービスです。通常は必要なタイミングで自動起動されるため、意識することは少ないですが、接続画面が出ない場合はこのサービスの状態を確認することがトラブル解決につながります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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