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データ使用状況とは?ネットワーク使用量を監視してデータプランを効率管理するWindowsサービスの仕組みと設定方法

データ使用状況の説明をする画像

インターネットの利用が日常となった現代でも、特にモバイル回線や一部の通信環境では「データ使用量の制限」が意識されることがあります。Windowsには、そうした制限付きのデータ通信を効率よく管理するための仕組みが備わっており、それを支えているのが「データ使用状況(Data Usage)」サービスです。

このサービスはネットワークごとの使用量を計測し、設定画面やバックグラウンドでその情報を提供しています。本記事では、データ使用状況サービスの基本的な役割や設定方法、トラブル発生時の対処法をわかりやすく解説します。


目次

サービスの基本情報

サービスの概要

  • サービス名:Data Usage
  • 表示名(日本語):データ使用状況
  • 実行ファイルdusmsvc.dll
  • 初期スタートアップの種類:自動
  • サービス名(内部名):DusmSvc
  • 依存関係:Remote Procedure Call(RPC)、ネットワーク接続サービスなど

主な用途と機能

このサービスは、以下のようなネットワーク関連の機能を補助する目的で動作しています。

  • ネットワークごとのデータ使用量を監視・記録
  • 設定画面での使用量表示を提供([設定] → [ネットワークとインターネット] → [データ使用状況])
  • 従量制ネットワークにおけるバックグラウンド通信の制御
  • 月次・日次の使用量を基にした自動制限や通知の支援

こうした機能は、特にテザリングやモバイル通信を多用するユーザーにとって重要な管理ポイントになります。


サービスの設定方法

有効化や無効化の手順

データ使用状況(Data Usage)のスタートアップの種類をチェックする画像

有効化する場合

  1. Win + Rservices.msc を入力し、Enter
  2. 一覧から「データ使用状況(Data Usage)」を探してダブルクリック
  3. 「スタートアップの種類」を「自動」に設定
  4. 「開始」ボタンをクリックしてから「OK」で保存

無効化する場合

  1. 同様に services.msc からサービス一覧を開き、「Data Usage」を選択
  2. 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
  3. 「停止」ボタンをクリックし、「OK」で設定を反映

推奨設定とその理由

データ使用状況サービスは、通常の使用環境であれば**「自動」設定のままが望ましい**です。無効化してしまうと、データ使用量の統計が記録されず、従量制ネットワーク設定も正常に動作しない場合があります。

特に以下のような環境では、このサービスの有効化が推奨されます。

  • モバイルルーターやUSB型データ端末を使っている
  • 「従量制課金接続」を設定している
  • バックグラウンド通信の最適化を行いたい

これらに該当しない有線接続中心の環境で、パフォーマンス最適化を優先する場合に限り、無効化の検討余地があります。


よくあるトラブルと対処法

トラブル事例

  • 設定画面にデータ使用量が表示されない
  • 通信量のカウントがリセットされない
  • 従量制ネットワークの通知が機能しない
  • 「このネットワークは従量制です」表示が消える

解決手順

トラブルが起きた際には、まずサービスが起動しているか確認しましょう。services.mscから「Data Usage」が実行中であるかを確認し、必要に応じて再起動します。その他の対処として以下も効果的です。

  • 設定のリセット
    → [設定] → [ネットワークとインターネット] → 対象ネットワーク → [プロパティ] → 「従量制課金接続を設定する」を確認
  • サービスの再起動コマンドを使用 sc stop dusmsvc sc start dusmsvc
  • ネットワークアダプターのドライバー更新
    → 通信情報が正しく取得できないケースでは、ドライバーの更新が有効

関連サービスや補足情報

  • Network Connection Broker:ネットワーク接続状態を管理し、アプリへ通知するサービス
  • WWAN AutoConfig / WLAN AutoConfig:無線通信の構成と接続管理を行うサービス
  • Network List Service:ネットワークの分類・検出を担うサービス
  • Diagnostic Policy Service:ネットワーク関連のトラブル検出に関与する診断サービス

これらのサービスと連携して動作することで、より正確な通信量管理と通知が実現されています。


FAQセクション

Q1:データ使用状況サービスを無効にすると何が起きますか?

→ 設定画面での使用量表示が更新されなくなり、「従量制ネットワーク」機能の一部が正しく動作しなくなることがあります。特にモバイル通信では注意が必要です。

Q2:表示される使用量と実際の通信量にズレがあります。正確ですか?

→ おおむね正確ですが、VPNや一部アプリの通信は正しく計測されないことがあります。あくまで参考値とし、精密な通信量確認には専用アプリを使うことも検討してください。


関連リンク


まとめ

データ使用状況サービスは、Windowsがネットワーク通信量を監視し、ユーザーにわかりやすく表示するための仕組みを支えています。特にモバイル回線やテザリングを利用する場面では重要な役割を果たしており、従量制接続の適切な管理やバックグラウンド通信の抑制にも活用されます。

通常は自動で起動されるようになっているため、設定を変更する際は通信環境や用途に応じて慎重に判断することが大切です。


Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者:玉城 学(タマキ マナブ)

IT業界歴10年以上。ヘルプデスク・サーバーエンジニアとしてWindowsの設定、クラウド管理、PC最適化を担当。

現在はPC設定・Office活用の専門家として、ブログやYouTubeで情報を発信中。

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SNSでも情報を発信しています: YouTubeTikTokInstagram

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