
Windowsには「Contact Data」というバックグラウンドサービスが搭載されており、連絡先に関わるアプリケーションの検索機能を強化する役割を担っています。この記事では、Contact Dataサービスの概要から設定方法、トラブル時の対応までわかりやすく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Contact Data
- サービス名(内部名):PimIndexMaintenanceSvc
- 実行ファイル:
svchost.exe
- スタートアップの種類:手動(トリガー開始)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
Contact Data は、ユーザーの連絡先情報を扱うアプリケーション(例:メール、連絡先、カレンダーなど)がスムーズに動作するように、検索インデックスの最適化や同期を行うサービスです。Outlookなどのメールアプリで連絡先をすばやく検索するための裏方の仕組みといえます。
主な用途と機能
- 連絡先情報のインデックス作成
アプリ内での検索時に素早く候補が表示されるように、データを整理・構造化します。 - 連絡先アプリとの連携
Windowsの「連絡先」アプリやOutlookなどと連動して、データの読み込み・同期をサポートします。 - 検索精度とパフォーマンスの向上
フルネームやメールアドレスなどの曖昧検索にも対応しやすくなります。
サービスの設定方法

手順
- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 「Contact Data」または「PimIndexMaintenanceSvc」を探す
- ダブルクリックして「スタートアップの種類」や「状態(実行中/停止)」を確認
有効化/無効化の手順
- 「サービス」アプリで「Contact Data」を右クリック
- 「プロパティ」を開く
- スタートアップの種類を以下から選択:
- 自動
- 手動(トリガー開始)(推奨)
- 無効(非推奨)
- 状態が「停止中」であれば「開始」ボタンで手動起動可能
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(トリガー開始)
- 理由:連絡先アプリなどが必要なときだけ自動で起動されるため、リソースの無駄を省きつつ安定運用が可能です。手動で停止・無効化する必要は基本的にありません。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- Outlookやメールアプリで連絡先検索が遅い/候補が出ない
- Windowsの「連絡先」アプリで同期エラーが発生する
- イベントビューアーにPimIndexMaintenanceSvc関連のエラーが出る
解決手順
- Contact Data サービスの状態確認
サービスが停止している場合は「開始」します。 - アプリのキャッシュクリア
Outlookや連絡先アプリのキャッシュを削除し、再同期を試みます。 - Windows Search サービスとの連携確認
検索インデックスの構築に失敗している可能性があるため、Windows Searchサービスが有効か確認します。 - sfc /scannowの実行
コマンドプロンプト(管理者)でsfc /scannow
を実行してシステムファイルを修復。
関連サービスや補足情報
サービス名 | 役割 | 推奨設定 |
---|---|---|
Windows Search | 全体の検索インデックスを管理 | 自動 |
User Data Access | ユーザーデータベースへのアクセス | 手動 |
Contact Data | 連絡先インデックスを最適化 | 手動(推奨) |
FAQセクション
Q1: Contact Dataを無効にしても大丈夫ですか?
A1: 通常のPC使用で大きな支障は出ませんが、Outlookなどで連絡先検索が遅くなる場合があります。無効化は非推奨です。
Q2: なぜ突然このサービスが動作しているのですか?
A2: 連絡先にアクセスするアプリや検索機能が動作した際に、トリガーによって自動的に開始されます。
関連リンク
まとめ
Contact Data サービスは、Windowsでの連絡先検索やメールアプリのパフォーマンス向上に貢献する裏方の機能です。普段は意識する必要はありませんが、検索速度が遅くなった場合などにサービス状態を確認することで改善が期待できます。基本的には「手動(トリガー開始)」のままで問題ありません。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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