
Windows 10以降では、スマートフォンや他のPCなど複数のデバイスを連携させる機能が増えています。「Connected Devices Platform Service」は、こうした連携機能を実現するための基盤サービスです。本記事では、その概要や設定方法、トラブル対応まで詳しく解説します。
目次
サービスの基本情報
- サービス名:Connected Devices Platform Service
- サービス名(内部名):CDPSvc
- 実行ファイル:
%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k LocalService -p
- スタートアップの種類:手動(トリガー開始)または自動(Windowsバージョンによる)
- 対応OS:Windows 10 / 11
サービスの概要
Connected Devices Platform Service(CDPSvc)は、Windowsが複数のデバイス間で情報を共有したり連携したりする「Connected Devices Platform」の一部として動作します。Microsoft アカウントを用いたデバイス間通信や「共有」機能の一部など、クロスデバイスな操作に関連します。
主な用途と機能
- デバイス間の通信支援
同一Microsoftアカウントにサインインした他のデバイスと情報を同期・共有するための基盤 - スマホ連携や共有機能に利用
「スマホ連携」アプリや、「近距離共有(Nearby Sharing)」などに関連することも - クロスデバイス体験(CDX)支援
アプリ間での作業の引き継ぎなど、Windowsのクロスデバイス機能に利用されます
サービスの設定方法

手順
- スタートメニューで「サービス」と検索して起動
- 一覧から「Connected Devices Platform Service」を選択
- ダブルクリックして、「スタートアップの種類」「状態(開始/停止)」を確認・変更
有効化/無効化の手順
- 「サービス」アプリを開く
- 「Connected Devices Platform Service」を右クリックして「プロパティ」を開く
- 「スタートアップの種類」を以下から選択:
- 自動(通常は自動または手動が選ばれている)
- 手動(トリガー開始)
- 無効(非推奨)
- 必要に応じて「開始」または「停止」ボタンで状態を制御
推奨設定とその理由
- 推奨設定:手動(トリガー開始)または自動
- 理由:近距離共有やデバイス間連携機能を使う場合は本サービスが必要です。使用しない場合でもリソース使用量は軽微なため、基本的には無効にする必要はありません。
よくあるトラブルと対処法
トラブル事例
- 「共有」や「スマホ連携」機能が使えない
- イベントログに CDPSvc 関連のエラーが記録される
- サービスが自動的に停止する
解決手順
- サービスの状態確認
CDPSvc が「停止」状態の場合は手動で開始してみる - スマホ連携アプリの再設定
アプリや設定を初期化して再連携する - イベントビューアーでエラー確認
エラーの詳細を確認し、イベントIDに応じて対処 - Windowsの機能更新を確認
設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update から更新プログラムを適用
関連サービスや補足情報
サービス名 | 説明 | 推奨設定 |
---|---|---|
Bluetooth Support Service | 近距離共有に関連 | 自動 |
Device Association Service | デバイス間のリンク管理 | 手動 |
Windows Push Notification Service | 通知同期などに利用 | 自動 |
FAQセクション
Q1: このサービスを無効にするとどうなりますか?
A1: スマホ連携や共有など、Microsoftアカウントを利用した一部の連携機能が正しく動作しなくなる場合があります。
Q2: 常に起動していなくても大丈夫ですか?
A2: はい。多くの機能は必要時に自動で起動される「トリガー開始」で問題ありません。
関連リンク
- Microsoft公式:Connected Devices Platform Service の詳細
- スマホ連携アプリの使い方ガイド(Tamaglo)
- Nearby Sharingが動作しないときの対処法
まとめ
Connected Devices Platform Service は、Windowsでのデバイス間連携機能の基盤を支えるサービスです。通常は自動またはトリガー起動で運用され、スマートフォン連携や共有機能の裏側で動作します。普段は意識することは少ないですが、該当機能が動作しない場合は本サービスの状態を確認してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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