
目次
whoami コマンドとは?
whoami
コマンドは、Windowsで現在ログインしているユーザーの名前やセキュリティ識別情報を確認するためのコマンドです。このコマンドを実行すると、ユーザー名やドメイン情報を表示し、システムで実行中のユーザーアカウントを把握するのに役立ちます。特に、複数アカウントを使い分けている場合や管理者権限の確認に便利です。
主な用途
- 現在のユーザー名を確認: ログインしているユーザー名やドメイン情報を確認できます。
- ユーザーの権限レベルを確認: 権限レベルやセキュリティグループに所属しているかを確認できます。
- スクリプト内でのユーザー情報取得: バッチスクリプトやシステムスクリプト内で、実行しているユーザー情報を取得できます。
whoami コマンドの使い方
whoami
コマンドを実行するだけで、現在ログインしているユーザー名が表示されます。追加オプションを使用することで、詳細な情報を確認することもできます。
基本構文
whoami
- 説明: このコマンドを実行すると、現在のユーザーアカウント名が表示されます。
使用例
1. 現在のユーザー名を確認する
whoami
- 説明: このコマンドを実行すると、現在ログインしているユーザーの名前が表示されます。例えば、
ユーザー名\ドメイン名
の形式で表示されます。
2. 詳細な情報を表示する
whoami /all
- 説明:
whoami /all
コマンドを使用することで、現在のユーザーに関する詳細情報(ユーザーのグループ、権限、セキュリティIDなど)を表示します。セキュリティや権限に関する詳細な情報を確認したい場合に便利です。
whoami コマンドのオプション
1. /all オプション
whoami /all
- 説明: ユーザーの詳細情報(ユーザーID、所属グループ、セキュリティ権限など)をすべて表示します。複数のセキュリティグループに所属している場合、その情報も一覧で確認できます。
2. /user オプション
whoami /user
- 説明: ユーザー名とそのセキュリティ識別子 (SID) を表示します。SIDは、ユーザーを識別するための一意のIDです。
3. /groups オプション
whoami /groups
- 説明: 現在のユーザーが所属しているグループの一覧を表示します。セキュリティグループやローカルグループの所属を確認する場合に使用します。
4. /priv オプション
whoami /priv
- 説明: 現在のユーザーに割り当てられた特権 (Privileges) を一覧で表示します。ユーザーの権限や特定のタスクの実行に必要な権限を確認したい場合に有効です。
whoami コマンドの活用例
1. スクリプト内でユーザー情報を確認
@echo off
echo 現在ログインしているユーザー: %USERNAME%
whoami /user
- 説明: スクリプト内で
whoami
コマンドを使用し、現在ログインしているユーザー情報を表示します。ユーザー識別子(SID)も同時に表示され、システム管理やセキュリティの確認に役立ちます。
2. 管理者権限の確認
whoami /priv
- 説明: 現在のユーザーがどのような権限を持っているか確認できます。管理者権限があるかどうかを確認する際に使用します。
whoami コマンドを使う際の注意点
- 管理者権限の確認:
whoami /priv
コマンドで管理者権限があるか確認できますが、一部のシステムでは管理者権限で実行しないと詳細情報が表示されない場合があります。 - ドメインユーザーとローカルユーザーの違い:
whoami
コマンドは、ドメインユーザーの場合とローカルユーザーの場合で表示される情報が異なります。ネットワーク環境に応じて確認してください。
関連コマンド
- net user コマンドの使い方: システム内のユーザーアカウントを確認・管理するための
net user
コマンドの解説です。 - getmac コマンドの使い方: システムのMACアドレスを取得する
getmac
コマンドの解説です。
まとめ
whoami
コマンドは、Windowsで現在ログインしているユーザー名やセキュリティ情報を確認するための便利なツールです。ユーザーの権限や所属グループを確認することで、システム管理やトラブルシューティングに役立ちます。特に、複数アカウントやセキュリティグループを使用する環境では、このコマンドを使うことで効率的にユーザー情報を確認できます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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