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timeout コマンドとは?
timeout
コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトで、指定された秒数だけコマンドの実行を一時停止させるためのコマンドです。このコマンドは、一定時間の待機が必要なバッチスクリプトやタスクに便利で、指定した時間が経過すると自動的に次のコマンドが実行されます。
主な用途
- バッチスクリプト内での待機時間を設定: 複数の処理の間に待機時間を設けることができます。
- 自動操作でのディレイ: 自動処理の一時停止や再実行のタイミングを調整するために使用します。
- ユーザーの介入が必要な場合の猶予時間を設定: ユーザーが何かを行う必要がある場合に、数秒間の猶予を与えることが可能です。
timeout コマンドの使い方
timeout
コマンドを使用すると、指定した秒数だけコマンドの実行を停止できます。
基本構文
timeout <秒数> [/nobreak]
- 秒数: 1〜99999の範囲で、待機時間を指定します。
- /nobreak: このオプションを付けることで、待機中にユーザーがキーを押しても中断されません。
使用例
1. 10秒間待機する
timeout 10
- 説明: このコマンドは10秒間待機し、その後次のコマンドが実行されます。デフォルトでは、ユーザーが何かキーを押すと待機が中断されます。
2. 30秒間の待機中に中断を防ぐ
timeout 30 /nobreak
- 説明: 30秒間待機しますが、この間にユーザーがキーを押しても待機時間が中断されません。
3. 無限に待機する
timeout -1
- 説明: 無限に待機し、ユーザーが手動で中断するまで次のコマンドは実行されません。Ctrl+Cで中断可能です。
timeout コマンドのオプション
timeout
コマンドは、主に以下のオプションを使用して制御します。
1. /nobreak
timeout <秒数> /nobreak
- 説明: 待機中にユーザーがキーを押しても、待機時間が中断されることを防ぎます。たとえば、30秒間の処理間隔が必須のタスクで使用します。
2. 秒数を指定しない場合のデフォルト
timeout 0
- 説明:
0
を指定すると、待機なしで次のコマンドが即座に実行されます。これは、明示的に待機をスキップしたい場合に使えます。
timeout コマンドの活用例
1. バッチスクリプト内での待機
@echo off
echo 処理を開始します
timeout 10
echo 次の処理に進みます
- 説明: 処理の間に10秒間の待機を挟むことで、次のコマンドの実行までに猶予を設けることができます。
2. 自動化タスクでの使用
timeout 5 /nobreak
echo 次の処理に進みます
- 説明: 自動化タスクの中で、5秒間のディレイを設定し、その間にユーザーが操作をしても処理を中断させない場合に有効です。
timeout コマンドを使う際の注意点
- 中断可能性: デフォルトでは、ユーザーが任意のキーを押すことで待機時間が中断されます。これを防ぎたい場合は、必ず
/nobreak
オプションを使用してください。 - 管理者権限: 一部のバッチスクリプトでは、
timeout
コマンドを使用する際に管理者権限が必要な場合があります。
関連コマンド
- pause コマンドの使い方: ユーザーのキー入力を待つためのコマンドです。
- バッチファイルでtimeoutの使い方: バッチファイルでtimeoutコマンドを活用したスリープ方法です。
まとめ
timeout
コマンドは、バッチスクリプトや自動化タスクにおいて、指定した秒数の待機を設定するために非常に便利なツールです。処理間の時間調整やユーザー入力の待機など、さまざまなシナリオで活用できます。用途に応じて、/nobreak
オプションを使い、待機中の中断を防ぐことが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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