
qappsrvコマンドとは?
qappsrv
コマンドは、ネットワーク上で利用可能なリモートデスクトップセッションホストサーバーを表示するためのコマンドです。リモートデスクトップのセッションホストサーバー(旧ターミナルサーバー)の一覧を取得し、ネットワーク管理者が接続可能なサーバーを確認する際に役立ちます。指定されたドメイン内のリモートデスクトップサーバーを表示し、ネットワークアドレスやノードアドレスも確認可能です。
主な用途
- リモートデスクトップセッションホストサーバーの一覧表示: 利用可能なリモートデスクトップサーバーを確認。
- ドメイン内のサーバー情報取得: 特定のドメイン内にあるリモートデスクトップサーバーの情報を取得。
- アドレスの表示: サーバーのネットワークおよびノードアドレスを表示。
- 一括表示: ページ停止を無効にし、一度にすべてのサーバー情報を表示。
qappsrvコマンドの使い方
qappsrv
コマンドは、ネットワーク上にあるリモートデスクトップサーバーを確認するための簡単なツールです。特定のドメイン内やネットワーク内のサーバーを表示できるため、リモートデスクトップ接続を管理する際に非常に便利です。
基本構文
qappsrv [サーバー名] [/DOMAIN:ドメイン] [/ADDRESS] [/CONTINUE]
パラメーター | 説明 |
---|---|
サーバー名 | リモートデスクトップセッションホストサーバーの名前を指定。省略すると、現在のネットワーク内のサーバーが表示されます。 |
/DOMAIN:ドメイン | 指定されたドメイン内のサーバー情報を表示。省略すると、現在のドメインが使用されます。 |
/ADDRESS | サーバーのネットワークおよびノードアドレスを表示します。 |
/CONTINUE | ページ停止せずにすべてのサーバー情報を一度に表示します。 |
/? | コマンドのヘルプを表示します。 |
使用例
1. 利用可能なリモートデスクトップサーバーを表示
ネットワーク上にあるすべての利用可能なリモートデスクトップセッションホストサーバーを一覧表示します。
qappsrv
- 説明: このコマンドを実行すると、ネットワーク内で利用可能なすべてのリモートデスクトップサーバーが表示されます。管理者がどのサーバーに接続可能かを確認する際に便利です。
2. 特定のドメイン内のリモートデスクトップサーバーを表示
特定のドメイン内のリモートデスクトップセッションホストサーバーを表示します。
qappsrv /DOMAIN:example.com
- 説明:
example.com
ドメイン内のすべてのリモートデスクトップセッションホストサーバーが表示されます。大規模なネットワークで、ドメインごとに管理されている場合に役立ちます。
3. サーバーのネットワークアドレスを表示
リモートデスクトップセッションホストサーバーのネットワークアドレスやノードアドレスを確認します。
qappsrv /ADDRESS
- 説明: 各サーバーのネットワークアドレスおよびノードアドレスが表示されます。ネットワーク接続の確認やトラブルシューティングに役立ちます。
4. ページ停止なしでサーバーを表示
通常、コマンドの結果が多い場合はページごとに表示が停止されますが、/CONTINUE
オプションを使用するとすべての情報を一度に表示できます。
qappsrv /CONTINUE
- 説明: 複数のリモートデスクトップサーバーが存在している場合、一度にすべての情報を表示します。長い一覧をすべて確認したい場合に便利です。
qappsrvコマンドの結果の見方
qappsrv
コマンドを実行すると、利用可能なリモートデスクトップセッションホストサーバーが表示されます。サーバー名、アドレス、ドメイン情報などが表示され、ネットワーク上でどのサーバーが使用可能かを確認できます。
Server1
Server2
Server3
- 説明: 上記のように、利用可能なサーバー名が一覧で表示されます。必要に応じて、特定のサーバーにリモートデスクトップ接続を行います。
qappsrvコマンドの活用例
リモートデスクトップの接続管理
大規模なネットワーク環境で、複数のリモートデスクトップサーバーが運用されている場合、qappsrv
コマンドを使用して利用可能なサーバーを確認することで、効率的に接続先を選択できます。
@echo off
qappsrv /ADDRESS /CONTINUE
- 説明: 上記のバッチスクリプトでは、ネットワーク内のすべてのリモートデスクトップセッションホストサーバーとそのネットワークアドレスを一度に表示します。管理者が接続先のサーバーを迅速に選択できます。
ドメインごとのサーバー確認
企業ネットワークや組織内のドメイン環境では、特定のドメインに所属するリモートデスクトップセッションホストサーバーを確認することで、リモート接続先を正確に把握できます。
qappsrv /DOMAIN:corp.example.com
- 説明:
corp.example.com
ドメイン内にあるリモートデスクトップサーバーを確認し、そのドメインに接続して作業を行うことができます。
qappsrvコマンドを使う際の注意点
- 管理者権限が必要な場合がある: リモートデスクトップサーバーの情報を表示するために、ネットワークやサーバーへのアクセス権限が必要な場合があります。適切な権限を持っていることを確認してください。
- ドメインの指定が必要な場合がある: 複数のドメインが存在する環境では、正しいドメインを指定しないとサーバーが表示されない場合があります。
qappsrvコマンドの使用をすすめる場合
qappsrv
コマンドは、ネットワーク上のリモートデスクトップセッションホストサーバーを確認したい場合に便利です。リモート接続先のサーバーが多数存在する場合、このコマンドを使うことで効率的にサーバー情報を取得できます。
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まとめ
qappsrv
コマンドは、Windowsのコマンドラインからネットワーク上のリモートデスクトップセッションホストサーバーを確認するためのツールです。ドメイン内のサーバー一覧やネットワークアドレスの表示が可能で、ネットワーク管理者にとって非常に便利なコマンドです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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