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【解説】prnjobsコマンドの使い方と印刷ジョブ管理 | Windowsでの印刷キューの管理

目次

prnjobsコマンドとは?

prnjobsコマンドは、Windowsのコマンドラインから印刷ジョブ(印刷キュー)を管理するために使用されるコマンドです。印刷ジョブを一時停止、再開、キャンセルする機能を提供し、印刷キューの状態を確認することができます。また、リモートのコンピューター上でホストされているプリンタにアクセスして印刷ジョブを管理することも可能です。特に、印刷トラブルのトラブルシューティングや印刷管理の効率化に役立ちます。

主な用途

  • 印刷ジョブの一覧表示: 印刷キュー内のすべての印刷ジョブを確認。
  • 印刷ジョブの一時停止・再開・キャンセル: 特定の印刷ジョブを一時停止、再開、またはキャンセル。
  • リモートプリンタでの印刷管理: リモートコンピュータ上のプリンタの印刷キューを管理。

prnjobsコマンドの使い方

prnjobsコマンドは、指定されたプリンタの印刷ジョブに関する情報を取得し、特定のジョブを管理します。印刷ジョブを一時停止、再開、キャンセルするなど、管理者としての操作が可能です。

基本構文

prnjobs [-Z | -M | -X] [-s <Servername>] -p <Printername> -j <JobID> [-u <Username> -w <Password>]
パラメーター説明
-Z-jで指定した印刷ジョブを一時停止します。
-M-jで指定した印刷ジョブを再開します。
-X-jで指定した印刷ジョブをキャンセルします。
-l印刷キュー内のすべての印刷ジョブを一覧表示します。
-s <Servername>管理するプリンターをホストするリモートコンピュータの名前を指定します。指定しない場合、ローカルコンピュータが使用されます。
-p <Printername>必須。管理するプリンターの名前を指定します。
-j <JobID>管理する印刷ジョブのID番号を指定します。
-u <Username> -w <Password>管理するプリンターをホストするコンピューターにアクセスするためのアカウント情報を指定します。
/?コマンドのヘルプを表示します。

使用例

1. 現在の印刷ジョブを一覧表示

指定したプリンタの現在進行中の印刷ジョブを一覧表示します。

prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -l
  • 説明: \\networkprinter\printer1というプリンタに関する印刷ジョブのリストを取得します。ジョブID、送信者、ステータスなどの詳細情報が表示されます。

2. 特定の印刷ジョブを一時停止

-Zオプションを使用して、指定したジョブIDの印刷ジョブを一時停止します。

prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -j 123 -Z
  • 説明: \\networkprinter\printer1の印刷キュー内にあるジョブID 123を一時停止します。このジョブは、再開されるまで保留状態になります。

3. 一時停止中の印刷ジョブを再開

-Mオプションを使って、指定したジョブIDの印刷ジョブを再開します。

prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -j 123 -M
  • 説明: ジョブID 123の印刷ジョブを再開します。これにより、保留中のジョブが再び印刷されます。

4. 印刷ジョブをキャンセル

-Xオプションを使用して、特定のジョブIDの印刷ジョブをキャンセルします。

prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -j 123 -X
  • 説明: \\networkprinter\printer1の印刷キュー内にあるジョブID 123をキャンセル(削除)します。このジョブは印刷キューから削除されます。

5. リモートプリンタの印刷ジョブを管理

-sオプションを使って、リモートプリンタの印刷ジョブを一覧表示します。

prnjobs -s \\server\printer2 -p \\networkprinter\printer2 -l
  • 説明: リモートのコンピュータ\\server上でホストされている\\networkprinter\printer2の印刷ジョブを表示します。

prnjobsコマンドの結果の見方

実行結果には、印刷ジョブに関する詳細な情報が表示されます。以下はその一例です。

  • ジョブID: 印刷ジョブを識別するための番号。
  • 送信者: 印刷をリクエストしたユーザー名。
  • ファイル名: 印刷されるファイルの名前。
  • ページ数: 印刷ジョブに含まれるページ数。
  • ステータス: ジョブの現在の状態(印刷中、保留中、エラーなど)。
Job ID: 123
Sender: JohnDoe
File Name: report.docx
Pages: 5
Status: Printing
  • 説明: このように、現在進行中の印刷ジョブやエラーの詳細情報を確認できます。必要に応じてジョブを操作することで、印刷キューのトラブルを解決できます。

prnjobsコマンドの活用例

印刷ジョブの一時停止と再開

大量の印刷ジョブが送信されている場合、一時的に特定のジョブを保留する必要があることがあります。その場合、prnjobsコマンドを使用してジョブを一時停止し、後から再開することができます。

prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -j 124 -Z
prnjobs -p \\networkprinter\printer1 -j 124 -M
  • 説明: ジョブID 124を一時停止し、後で再開します。この機能は、大量の印刷ジョブが一度に送信された場合に、優先順位を設定するのに役立ちます。

ネットワークプリンタでの印刷管理

会社や大規模なネットワーク環境で、複数のユーザーが同じプリンタを使用している場合、prnjobsコマンドで各ユーザーの印刷ジョブを管理し、問題が発生したジョブを即座に対応できます。

prnjobs -s \\server\printer2 -p \\networkprinter\printer2 -X 125
  • 説明: リモートプリンタ上のジョブID 125をキャンセルします。これにより、エラーや停止しているジョブをクリアすることが可能です。

prnjobsコマンドを使う際の注意点

  • 管理者権限が必要: prnjobsコマンドの一部の操作(特にリモートプリンタの管理)は、管理者権限が必要です。管理者としてコマンドプロンプトを実行することが推奨されます。
  • 正確なプリンタ名の指定が必要: プリンタ名やジョブIDは正確に指定する必要があります。誤ったジョブIDを指定すると、他のジョブが影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。

prnjobsコマンドの使用をすすめる場合

prnjobsコマンドは、印刷ジョブの詳細な管理を行いたい場合や、印刷トラブルを迅速に解決するために非常に便利です。特に、ネットワークプリンタのジョブ管理を効率化し、エラーが発生した場合にすぐに対応できます。

関連コマンド

まとめ

prnjobsコマンドは、Windowsのコマンドラインから印刷ジョブを管理するためのツールであり、印刷キューの状態を確認したり、特定のジョブを一時停止、再開、またはキャンセルする機能を提供します。特に、ネットワークプリンタを使用している環境では、効率的に印刷管理を行うための強力なツールです。

Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

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