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【解説】msgコマンドの使い方とメッセージ送信方法 | Windowsでのユーザー間メッセージ通信

目次

msgコマンドとは?

msgコマンドは、Windowsでネットワークやローカルコンピュータ上の他のユーザーにメッセージを送信するためのコマンドです。特定のユーザー、セッション、または全ユーザーに対してメッセージを表示でき、管理者がユーザーに通知を送る際やシステムメンテナンスの警告を行う際に利用されます。ネットワーク上の複数のコンピュータにメッセージを一斉送信する場合にも役立ちます。

主な用途

  • ローカルユーザーへのメッセージ送信: 同じコンピュータ上の他のユーザーにメッセージを送信。
  • ネットワーク内の他のユーザーに通知: リモートマシン上のユーザーに警告や通知を送る。
  • メンテナンスや緊急時のアラート: メンテナンスや緊急時に一斉に通知を送信。

msgコマンドの使い方

msgコマンドを使用して、ネットワーク上やローカルマシンのユーザーに対してメッセージを送信できます。対象ユーザーを指定し、メッセージ内容を送信することで、即座に相手に通知が行われます。

基本構文

msg [ユーザー名 | セッション名 | セッションID | @ファイル名 | *] [メッセージ]
パラメータ説明
[ユーザー名]メッセージを送信する相手のユーザー名を指定。
[セッション名 | セッションID]メッセージを送信する特定のセッションを指定。
[ * ]ローカルコンピュータのすべてのユーザーにメッセージを送信。
[メッセージ]送信するメッセージの内容。

使用例

1. 特定のユーザーにメッセージを送信

ローカルコンピュータ上の特定のユーザーにメッセージを送信する場合、次のコマンドを使用します。

msg Tamaglo "システムメンテナンスが5分後に開始されます。"
  • 説明: Tamagloというユーザーに「システムメンテナンスが5分後に開始されます。」というメッセージを送信します。このメッセージはユーザーの画面に表示されます。

2. すべてのユーザーにメッセージを送信

ローカルコンピュータ上のすべてのユーザーにメッセージを送信するには、*を使用します。

msg * "全員に通知します:サーバーが15分後に再起動されます。"
  • 説明: ローカルコンピュータ上のすべてのアクティブユーザーにメッセージを送信し、サーバー再起動の通知を行います。

3. リモートマシンのユーザーにメッセージを送信

ネットワーク内のリモートコンピュータのユーザーにメッセージを送信する例です。

msg /server:RemotePC Tamaglo "リモートマシンのアップデートが完了しました。"
  • 説明: RemotePC上のTamagloユーザーに対して、「リモートマシンのアップデートが完了しました。」というメッセージを送信します。

4. 特定のセッションにメッセージを送信

特定のセッションにメッセージを送信するには、セッションIDを指定します。

msg 2 "セッション2に対してメッセージが送信されました。"
  • 説明: セッションID 2にメッセージを送信します。これは、特定のユーザーが複数のセッションを使用している場合に便利です。

msgコマンドのオプション

msgコマンドには、いくつかの便利なオプションがあります。

オプション説明
/server:<サーバー名>特定のリモートサーバーにメッセージを送信。
/time:<秒数>メッセージの表示時間を指定。指定された秒数後にメッセージが自動的に閉じられる。
/v送信プロセスの詳細を表示。
/wメッセージ送信後に確認プロンプトが表示されるまで待機。

使用例

5. 一定時間表示されるメッセージを送信

メッセージを指定された秒数間だけ表示させるには、/timeオプションを使用します。

msg Tamaglo /time:30 "システムが30秒後に自動的にシャットダウンされます。"
  • 説明: Tamagloというユーザーに対して、30秒間だけ表示されるメッセージを送信します。このメッセージは30秒後に自動で消えます。

6. リモートサーバーにメッセージを送信

リモートサーバー上のユーザーに対してメッセージを送信する場合は、/serverオプションを使用します。

msg /server:Server01 Admin "サーバーメンテナンスが今から始まります。"
  • 説明: Server01上のAdminユーザーに、サーバーメンテナンス開始の通知を送信します。

msgコマンドの活用例

緊急メンテナンスの通知

msgコマンドを使って、システムメンテナンスや緊急の通知を全ユーザーに一斉送信することができます。特に、ユーザーにすぐに通知したい場合に便利です。

msg * "緊急メンテナンスのため、システムは10分後にシャットダウンします。"
  • 説明: すべてのユーザーにシステムシャットダウンの通知を一斉送信し、作業の停止を促します。

バッチファイルでの通知の自動化

バッチファイルを使って、特定の時間やイベントに基づいて自動的に通知を送るスクリプトを作成できます。

@echo off
msg * "システムがメンテナンスのため再起動されます。保存して終了してください。"
shutdown -r -t 600
  • 説明: すべてのユーザーにメッセージを送信し、10分後にシステムが自動的に再起動されるバッチスクリプトです。

msgコマンドを使う際の注意点

  • ネットワークの設定: リモートマシンにメッセージを送信する場合、ネットワークが適切に設定されている必要があります。ファイアウォールやネットワークの制限によりメッセージ送信がブロックされる場合があります。
  • 管理者権限の必要性: 他のユーザーにメッセージを送信するためには、管理者権限が必要です。通常のユーザーアカウントでは実行できない場合があります。
  • ユーザーのセッション状態: メッセージを送信したいユーザーがアクティブなセッションを持っていない場合、メッセージは送信されません。

msgコマンドの使用をすすめる場合

msgコマンドは、緊急通知やユーザーへのメッセージ送信を簡単に行いたい場合に非常に便利です。特に、システムメンテナンスやリモートユーザーへの通知を手軽に行いたい場合に使用されます。バッチファイルと組み合わせることで、自動化されたメッセージ送信も可能です。

関連コマンド

まとめ

msgコマンドは、Windowsで他のユーザーやセッションに対してメッセージを送信するための強力なツールです。システム管理者がユーザーに対して通知を送る場合や、ネットワーク内の特定ユーザーに対して警告やメンテナンス通知を送信する際に利用されます。リモートマシンとの通信にも活用でき、特に管理業務において役立ちます。

Tamaglo

最後までお読みいただきありがとうございます。

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