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【解説】PowerShellのGet-WmiObjectコマンドの使い方 | システム情報やハードウェア情報を取得する方法

目次

Get-WmiObject コマンドとは?

Get-WmiObject は、PowerShellでWindows Management Instrumentation (WMI) クラスを使用して、システムやハードウェアに関する詳細な情報を取得するためのコマンドレットです。wmic コマンドのPowerShell版として、より柔軟でスクリプトに適した形式でシステム情報を取得できます。WMIを使って、CPU、メモリ、ディスクドライブ、ネットワーク設定など、幅広いシステム情報にアクセスでき、システム管理やトラブルシューティングに便利です。

主な用途

  • システムのハードウェア情報を取得: CPU、メモリ、ディスク、ネットワークアダプタなど、詳細なハードウェア情報を取得できます。
  • システムのOSやプロセス情報の確認: 実行中のOSやプロセスの情報を表示し、システムの状態を把握します。
  • WMIを利用したスクリプト作成: WMIクラスを使って、システム情報を自動で収集するスクリプトを作成できます。
  • リモートシステムの管理: リモートコンピュータのWMI情報を取得し、リモート管理を行うことができます。

Get-WmiObject コマンドの使い方

Get-WmiObject コマンドを使うことで、指定したWMIクラスに基づいたシステム情報を取得できます。クラス名を指定することで、ハードウェアやソフトウェアのさまざまな情報を取得可能です。

基本構文

Get-WmiObject -Class <クラス名>
  • クラス名: 取得したい情報に関連するWMIクラスを指定します。たとえば、Win32_ProcessorWin32_OperatingSystem などがあります。

使用例

1. CPUの情報を取得する

Get-WmiObject -Class Win32_Processor
  • 説明: このコマンドは、システムにインストールされているCPUの名前、クロック速度、コア数などの情報を取得します。CPUの性能やステータスを確認する際に便利です。

2. メモリの情報を取得する

Get-WmiObject -Class Win32_PhysicalMemory
  • 説明: システムの物理メモリ(RAM)の容量、速度、メーカー情報を取得します。メモリの拡張やパフォーマンス分析に役立ちます。

3. OSの情報を取得する

Get-WmiObject -Class Win32_OperatingSystem
  • 説明: 現在使用しているオペレーティングシステムの名前、バージョン、インストール日などの情報を取得します。OSのバージョン管理やシステム分析に役立ちます。

4. ディスクドライブの情報を取得する

Get-WmiObject -Class Win32_DiskDrive
  • 説明: インストールされているディスクドライブのモデル、容量、ステータスなどを取得します。ディスクドライブの健康状態や容量の確認に便利です。

Get-WmiObject コマンドの主なクラス

Get-WmiObject で使用できる代表的なWMIクラスのいくつかを以下に示します。

1. Win32_Processor

Get-WmiObject -Class Win32_Processor
  • 説明: CPUの情報を取得します。名前、クロック速度、コア数、スレッド数などの詳細を確認できます。

2. Win32_PhysicalMemory

Get-WmiObject -Class Win32_PhysicalMemory
  • 説明: 物理メモリの容量、速度、メーカー情報を取得します。

3. Win32_OperatingSystem

Get-WmiObject -Class Win32_OperatingSystem
  • 説明: 使用中のオペレーティングシステムの名前、バージョン、インストール日、アップタイムなどを確認できます。

4. Win32_DiskDrive

Get-WmiObject -Class Win32_DiskDrive
  • 説明: インストールされているディスクドライブの情報を取得します。モデル、シリアル番号、容量、ステータスを確認できます。

Get-WmiObject コマンドの活用例

1. システム全体の概要を取得

Get-WmiObject -Class Win32_ComputerSystem
  • 説明: システムのモデル、メーカー、物理メモリ、プロセッサ数などの全体的な情報を取得し、システムの概要を把握します。

2. 実行中のプロセスをリスト表示

Get-WmiObject -Class Win32_Process | Select-Object Name, ProcessId
  • 説明: 実行中のプロセスの名前とプロセスID (PID) をリスト表示します。プロセスの管理やトラブルシューティングに役立ちます。

3. リモートコンピュータの情報を取得

Get-WmiObject -Class Win32_OperatingSystem -ComputerName <リモートPC名>
  • 説明: リモートコンピュータのオペレーティングシステム情報を取得します。リモート管理やシステム監視に活用できます。

Get-WmiObject コマンドを使う際の注意点

  • 管理者権限の必要性: Get-WmiObject コマンドの一部のクエリや操作は、管理者権限が必要です。PowerShellを「管理者として実行」で開いて使用してください。
  • PowerShell Core での代替: Get-WmiObject はWindows PowerShell専用であり、PowerShell Coreでは非推奨です。PowerShell CoreやWindows 10以降では、Get-CimInstance コマンドレットが推奨されています。

関連コマンド

まとめ

Get-WmiObject コマンドは、システムやハードウェア情報を効率的に取得するための強力なツールです。WMIクラスを使用することで、CPU、メモリ、ディスクドライブ、OSなどの詳細な情報をPowerShellから簡単に取得でき、システム管理やトラブルシューティングに最適です。Windows PowerShellで使用する場合は、管理者権限での実行を忘れずに行い、PowerShell Coreでは代替コマンドとして Get-CimInstance を利用することを検討してください。

Tamaglo

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