
アプリやソフトが急に動かなくなったとき、最初に「相性が悪いのかも」と感じたことはありませんか?
Windows 11では、互換性の問題が原因でエラーが出ることがあります。こうしたトラブルを深掘りしてくれるのが「イベントビューアー」です。
ここでは、イベントビューアーを使って互換性エラーを見つける手順と、その情報をもとに対処する流れを紹介します。
目次
イベントビューアーとは
Windowsの中で起きた出来事を記録してくれている場所です。アプリがエラーを出したときや、動作に問題があったときの記録が残っているので、原因を探る手がかりになります。
イベントビューアーの起動方法

- スタートメニューを右クリック
- 「イベントビューアー」を選択
- 左側の「Windowsログ」→「アプリケーション」をクリック
この中に、アプリケーションごとの動作履歴が一覧表示されます。
互換性エラーの見つけ方
次のような手順で確認できます。
- 「アプリケーション」ログを選択
表示されるログの中から「エラー」や「警告」と表示されたものをチェックします。 - 該当アプリを特定
「ソース」や「説明」にアプリ名や動作に関するヒントが記載されています。 - 「イベントID」や「エラーメッセージ」を確認
互換性に関する記述(例:faulting module nameが古いDLL名だったり、互換性に関連する例外コードなど)が見つかることがあります。 - 詳細表示でさらに確認
該当イベントをダブルクリックして詳細を開くと、「問題が発生したモジュール」「プロセス名」「例外コード」などが確認できます。
よくある互換性エラーの特徴
- インストールした直後から起動できない
- 「応答なし」になるが、エラー画面が出ない
- イベントログで「Application Error」や「.NET Runtime」のエラーが発生している
対処の流れ
イベントビューアーで互換性が疑われるエラーを見つけたら、以下の対処が有効です。
1. 互換モードの利用

アプリのアイコンを右クリック → プロパティ → 「互換性」タブから、以前のバージョンのWindowsに設定できます。
2. 管理者として実行

アプリが特定の設定やフォルダーにアクセスできないことが原因の場合もあります。「管理者として実行」で起動してみましょう。
3. アップデートの確認
アプリ側の更新が出ていないか確認します。Windows 11への対応版が出ていることがあります。
4. .NET や Visual C++ ランタイムの再インストール
エラーが「.NET Runtime」や「ucrtbase.dll」などに関連している場合は、再インストールで解決することがあります。
トラブルを未然に防ぐコツ
- アプリは公式サイトから最新バージョンを入手する
- Windowsの更新後は動作確認をしておく
- 不明なログがあっても、エラーコードで検索すると有力な情報が見つかる
最後に:ログから見えるヒントを活かす
イベントビューアーは見慣れない画面かもしれませんが、何が起きているかを静かに教えてくれる重要なツールです。アプリが動かないときや、原因がわからないエラーが出たときには、まず一度ログをのぞいてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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