
Windows Updateのトラブルで「BITS サービスに問題があります」というエラーが表示されることがあります。これはWindowsのバックグラウンドでファイルを転送する重要なサービス「BITS(Background Intelligent Transfer Service)」に不具合が発生している状態です。
本記事では、このエラーの原因と対処法をわかりやすく解説します。
BITSサービスとは?
BITS(Background Intelligent Transfer Service)は、Windows UpdateやMicrosoft Storeなどのファイル転送をバックグラウンドで効率的に行うサービスです。
通常、ユーザーの操作に影響を与えずに動作しますが、何らかの理由でエラーになるとアップデート全体が停止することがあります。
BITSの仕組みや役割について詳しく知りたい方は、こちらの記事(Background Intelligent Transfer Serviceの解説)をご覧ください。
エラーの原因
「BITS サービスに問題があります」というエラーは以下の原因で発生することが多いです:
- BITSサービスが停止している
- BITSのシステムファイルが破損している
- Windows Update関連のキャッシュが破損している
対処法ステップ
以下の手順で多くのケースは解決できます。
① 管理者としてコマンドプロンプトを実行
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 右クリックして「管理者として実行」
② 以下のコマンドを順番に実行
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
Ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
Ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
💡補足
- これにより、Windows Updateのキャッシュフォルダ(
SoftwareDistribution
とcatroot2
)をリセットできます。 - 必ず「管理者権限」で実行してください。
補足:BITSの手動確認方法
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
services.msc
と入力- 「Background Intelligent Transfer Service」を探して状態を確認
- 停止していれば「開始」をクリック
それでも解決しない場合
以下も併せて試してみましょう。
- システムファイルの修復
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth sfc /scannow
- ネットワーク接続の確認
安定したWi-Fiや有線接続を使用してください。
システムファイルが破損している可能性がある場合は、DISMコマンドを使った修復を試してみてください。WindowsのシステムイメージをDISMで修復する方法で具体的な手順を紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. BITSサービスを無効にしても大丈夫ですか?
A1. Windows Updateが機能しなくなる可能性があるため、無効化は推奨されません。
Q2. 上記コマンドを実行してもエラーが直らない場合は?
A2. BITSやWindows Updateのサービス構成により深刻な問題がある可能性があります。Windowsの修復インストールや専門サポートの利用を検討してください。
まとめ
- 「BITS サービスに問題があります」は、Windows Updateに関連したエラー
- コマンドプロンプトでの修復作業で解決することが多い
- システムファイルのチェックも併せて行うと効果的

最後までお読みいただきありがとうございます。
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