
画面の明るさが調整できなかったり、回転機能が使えなくなったりするトラブルに悩んだことはありませんか?
Windows 11では、こうした不具合の一因として「ディスプレイに関わるサービス」が停止していることがあります。
このページでは、そうしたディスプレイ関連のサービスをバッチファイルで簡単に制御できるようにする方法をご紹介します。
目次
ディスプレイに関係する主なサービス
以下のサービスは、画面表示や画面設定の動作に関係しています。
サービス名 | 内容 |
---|---|
Sensor Service | 明るさや画面の回転に必要なセンサーを管理 |
Display Enhancement Service | 色の補正や視認性に関する表示機能を支援 |
MonitorService (一部環境) | ディスプレイデバイスの動作を補助(環境依存) |
バッチファイルの基本構文
Windowsのサービスをバッチファイルで制御するには、以下のように記述します。
@echo off
echo ディスプレイ関連サービスの再起動を開始します...
net stop "Sensor Service"
net start "Sensor Service"
net stop "DisplayEnhancementService"
net start "DisplayEnhancementService"
echo 完了しました。
pause
このスクリプトを「display_service_restart.bat」などの名前で保存し、右クリックから「管理者として実行」してください。
実行前の注意点
- 一部のサービスは管理者権限がないと操作できません。
- 使用しているデバイスによって、サービス名が若干異なることがあります。エラーになる場合は
services.msc
で実際のサービス名を確認してください。
自動化する場合の工夫
起動時にこれらのサービスを毎回確認・再起動したい場合は、タスクスケジューラに登録しておくと便利です。
- 「タスクスケジューラ」を開く
- 「基本タスクの作成」からバッチファイルを指定
- 「ログオン時」や「PCの起動時」など任意のタイミングを設定
トラブル回避と安定動作のコツ

- 複数のサービスを扱うときは、一時停止やエラーチェックを入れるとより確実です。
- 以下のように、サービスが実行中かを確認してから操作するのもおすすめです。
@echo off
setlocal
set SERVICE=SensorService
echo %SERVICE% の状態を確認中...
rem サービスの状態を一時ファイルに保存
sc query "%SERVICE%" > temp_status.txt
rem 実行中(RUNNING)かどうかチェック
findstr /C:"RUNNING" temp_status.txt >nul
if %errorlevel%==0 (
echo %SERVICE% は実行中です。再起動します。
net stop "%SERVICE%"
timeout /t 3 >nul
net start "%SERVICE%"
) else (
echo %SERVICE% は停止中のため、起動します。
net start "%SERVICE%"
)
del temp_status.txt >nul
echo 完了しました。
pause
自分のPCに合った設定を見つけよう
Windows 11では、環境によって有効になっているサービスが異なります。
バッチファイルを使うことで、目に見えない問題にも柔軟に対応できるようになります。
単なる表示トラブルではなく、サービスの不具合だった…ということも少なくありません。普段から制御方法を知っておくことで、いざというときに役立ちます。
まとめ
バッチでの操作は地味ながら、画面表示にまつわるトラブルを防ぐ力があります。
たとえば、夜間にセンサーを無効にしたり、リモート作業でセンサートラブルを自動解決したりと、使い方次第でさらに便利になります。

最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント